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「寒い」が嫌いではなくなった理由

【思考をキレイにする旅の仕方(354)】「寒い」が嫌いではなくなった理由

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寒いと喘息になりがちだった子ども時代を過ごしたからか、

 

5キロ先の高校まで氷点下の路面の上を自転車で向かう学生時代を体験したからか、

 

「寒い」日が大嫌いでした。

 

少なくとも大人になるまでは。

 

 

大人になってから、寒い日が好きな人たちに、よく出会います。

 

旅をするようになってからは特に。

 

 

30度近いドミニカ共和国から氷点下のニューヨークに降り立った時、「ヒュー!」と雄叫びを挙げたTシャツ姿のドミニカ人の女性、

 

同じく、氷点下のニューヨークで「寒い日の締まった空気が好きなんだよなぁ」とコーヒーをすすりながら、ほほ笑んだ英米文学評論家、

 

スウェーデンの山奥で、「ダイヤモンドダスト、サイコー!」と犬ぞりに乗りながら教えてくれた冒険家……

 

「寒い」ことが「楽しい」と思わせてくれる人たちとたくさん会っているうちに、影響を受けやすい私の脳も「あれ?寒いのも楽しいかも」と思い始めたようです。

 

 

少なくとも昔ほど毛嫌いすることはなくなりました。

 

「さむっ!」と笑いが出るようになったのですから。

 

 

現在、住む築100年以上の我が家は隙間だらけ。

 

夏は涼しい(と言っても暑いけどね)けれど、冬は寒いのです。

 

多くの時間を過ごす部屋は、ファンヒーターとエアコンを両方、稼働させないと広い部屋は温かくなりません。

 

特に天気が悪い日は。

 

今の時期は、四方(全て引き戸、つまり16枚)の引き戸を閉めて小さい部屋にして、ファンヒーターのみで過ごすことも多い。

 

 

それでも、「寒いから今日はお湯割り美味しそうだなぁ♪」など「寒さ」を楽しんでいます。

 

今、一番の楽しみは、朝、起きて、書き物をする場所のファンヒーターをつけて室温を見る瞬間。

 

ファンヒーターが表示する室温と外気との差が5度ほどあります。

 

「来たぁ、3度~」と雄叫びを上げる日も多い。<text:イシコ


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