2年ほど前、新宿で初めてブックホテルに宿泊しました。
いわゆる本をコンセプトにしたホテル。
本棚の間にカプセルホテルのような部屋が与えられ、宿泊客は好きな本を選んで読みふけるのです。
狭い場所が好きな私は、缶ビールを持ち込んで部屋に籠り、世界のファッション系の写真集をつまみに呑み、
共用スペースの窓際の椅子に座り、眼下の歌舞伎町の街を眺めながら、お遍路旅のエッセイを読んでいました。
今回は名古屋のブックホテルにて、この文章を綴っています。
こちらも本をコンセプトにしたホテルで、1階がブックカフェ、2階以上が客室で部屋の造りはビジネスホテルに近い。
部屋にはオットマン(足置き)つきの椅子の脇、ベッドの壁に本が飾られています。
ちなみに僕の宿泊した部屋は、惑星を旅する絵本と街の写真集、世界の幻想風景を紹介したガイドブックが並んでいました。
宿泊客は1階のブックカフェに並んだ本棚からも選んで部屋に持ち込むことができます。
「地球家族」(TOTO出版)を見つけて大興奮。
世界30か国、その国の普通の暮らしをしている家族にお願いし、
自宅の中にある所有物、全て外に出してもらい、家族と一緒に映した作品です。
壺の中身が気になるマリの家族、
ヤギに目がいくエチオピアの家族、
じゅうたんの多いウズベキスタンの家族、
24人座れる巨大なソファがあるクェートの家族、
額縁の家族写真が多いアメリカの家族など、
日本でも世田谷区の家族が登場します。
文字で読む民俗学ではなく、写真で見る民俗学も面白い。
部屋に音楽も流さず、韓国焼酎「チャミスル」を片手に本で旅の時間にふけっていました。<text:イシコ>
2023/03/11| TAGS: lifestyle
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