東京・竹芝にあるホテル【メズム東京、オートグラフ コレクション】では、物語に着想を得た異色のランチとディナーが注目です。2023年2月28日まで、世界的なラブストーリー『ロミオとジュリエット』の物語に沿って、前半をランチで、後半をディナーでいただけるスペシャルな体験を用意。料理に潜む恋人同士の気持の機微を、時には大胆に、時には繊細な味を通して感じ取ってみてください。今回は一挙にクライマックスへと突き進むディナーを紹介します。
|美しい物語を美味しい料理で体験する
1595年ごろに初演された劇作家ウィリアム・シェイクスピアの永遠のラブストーリー『ロミオとジュリエット』。2人の出会いから結ばれるまでをランチプログラムで、悲劇へと向かう後半をディナープログラムで体験します。
▲レストラン「Chef’s Theatre(シェフズ・シアター)」
【メズム東京、オートグラフコレクション】の16階にあるレストラン「シェフズ・シアター」では、ランチとディナーの時間にロシアの作曲家プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』などが流れ、ドラマチックな雰囲気を盛り上げます。
▲物語の前半を味わうランチプログラム
・物語前半:ランチプログラムのあらすじ
イタリア・ヴェローナの名家キャピュレット家とモンタギュー家は代々対立し合い、事あるごとに争いごとを起こしています。そんなモンタギュー家の一人息子ロミオは、気晴らしに忍び込んだキャピュレット家の舞踏会で1人の少女と出会います。それがキャピュレット家の一人娘ジュリエットでした。恋に落ちた二人は、修道士ロレンスの助けを借りて、翌日には結婚を誓います。しかし、幸福の絶頂を迎えたランチプログラムのデザートには、不吉な暗示が示されているのでした……。
▲テーブルに着くといよいよ開演です。夜景を楽しめる窓際のテーブルは、シェフズ・シアターのいわば桟敷席です
今回のプログラム『ロミオとジュリエット』では、テーブルに劇場パンフレットを用意。有名なセリフから採られた料理の名前や劇中シーンが紹介され、食事のヒントに! もちろんランチプログラムと前半のストーリーも紹介されているので、物語全体の流れも判ります。パンフレットは購入も可能です。
【ペアリングモクテル】ディナープログラムでは、ワインとノンアルコールのモクテル、それぞれ2タイプのドリンクペアリングをオーダーできます。はじめに、乾杯とアミューズ用のペアリングモクテルは、ノンアルコールのスパークリングワイン、ピエール シャヴァンの「ピエール・ゼロ ブラン・ド・ブラン」にピンクグレープフルーツを加え、酸味と甘みを楽します。
≪アミューズブッシュ:Fortune’s Fool! 僕は運命にもてあそばれる愚か者だ!≫
【物語のシーン】ジュリエットと結婚したロミオは、親友マキューシオとジュリエットの従兄弟ティボルトが争う場面に遭遇。ティボルトに刺されたマキューシオが息絶えると、ロミオは怒りに任せティボルトをあやめてしまいます。太守にヴェローナからの追放を宣告され、ロミオは自身の愚行を嘆くのでした。「O,I am fortune’s fool!:ああ、僕は運命にもてあそばれる愚か者だ」
【料理】刺激に満ちた一皿からディナープログラムが始まります。トマトと赤ピーマンのガスパチョ風ソースが飛び散る激しい決闘シーン。軽くスモークしたサーモンやパプリカのムースでできた赤い球体は、黒いひじきが食感のアクセント。食べるときは豪快に崩して、両家の激しい抗争があなたの手によって完成するという幕開けです。濃厚で風味豊かなソースのインパクトを味わってみてください。
▲南部鉄器で焼きあげたパン・ド・カンパーニュ
南部鉄器を使って中までじわっと火が通り、温かさも持続するパン・ド・カンパーニュは、ランチやディナーの初めにだけ提供される特別な一品。2種類の小麦、フランス産のムールドピエールとドイツ産のメールダンケルを使い、外はカリっと中はふっくら焼き上げられています。パンそのものも美味しいですが、オリーブオイルや料理のソースで食べるのもおすすめです。
≪前菜:It was the Nightingale. あれはナイチンゲールの鳴き声よ≫
【物語のシーン】ジュリエットは、ロミオが従兄弟のティボルトを殺してしまったことを知り衝撃を受け、ヴェローナから追放されることを悲しみます。その晩ロミオは、密かにジュリエットの元を訪れ、二人は結ばれます。いつまでも甘美な余韻に浸っていたいジュリエットは、夜明けを告げるヒバリの鳴き声を、夜に鳴く鳥ナイチンゲールだと言い張り、ロミオを引き留めようとします。
【料理】朝霧をイメージしたスモークを、ガラスのドームに閉じ込めて登場。霧が晴れると、二人の束の間の幸せな時間を「パイ包み焼き」が表現します。中にはバターの香りが際立つエビが入り、温かくほっこりとする味わい。ハーブが香るノイリー酒で仕立てたサバイヨンソースでいただきます。可憐な色合いのサラダには、朝露のようなホワイトバルサミコの球体が降りかかり、二人のはかなくも短い幸せを味わう趣向です。
【ペアリングワイン】パイの包み焼きに合わせるワインはフランスの「プイィ フュメ レ クロクルー」。ソービニヨンブランを使った辛口の白ワインです。
【ペアリングモクテル】マスカットのジュースにカモミールの茶葉を漬け込んだモクテルは、ブドウの甘味に穏やかなカモミールの香りが重なり、心地よい朝の余韻を残します。
|クライマックスへと突き進む物語と料理
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2022/11/30| TAGS: Chef’s Theatre
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