テレワークで働きながら旅する「ワーケーション」とは、また違うのでしょう。
「働きながら旅をしとったんや」
若い頃、エンジニアとして旅をしていた方の話をうかがっていました。
詳しい仕事内容は理解できなかったけれど、5つの工程があり、エンジニアとして1つ目の工程をこなすことが彼の役割だったらしい。
全ての工程が終わると再度、確認しなくてはいけません。
その間は待つことになり、数日間は何もすることがありません。
そこで出張先の会社や工場から旅に出掛けて行ったのです。
関東地区の仕事が多かったこともあり、栃木、群馬、特に長野にはよく行ったようで、別所温泉、中房温泉を薦めてくださいました。
出張旅もいろいろあるようです。
僕の場合、子どもショーで全国を周っていた頃がそれに近い。
沖縄の何か所かで1日おきにショーがあった際、何度も通う往復の交通費を考え、そのまま滞在していて、空いている日は、ぶらぶらしていました。
それに味をしめ、その後、ショーは1日だけだけど、せっかくなので、自費でホテルを延長して一週間近くいたこともあります。
次第に出張先から、直接、次の出張先まで行き、しばらくその場所で過ごすことが選択肢に加わりました。
ある時など東京駅まで戻り、深夜バス乗り場に向かう旅人に刺激を受け、次のショーがある青森行のバスに乗り込んだこともあります。
「着替えがないけど、なんとかなるだろう」
などとリクライニングシートを倒し、スガシカオのアルバムを聴きながら眠りに落ちたことをよく憶えています。
旅先のコインランドリーで、缶コーヒー片手に、ぼーっと過ごす時間は至福なんですよね。<text:イシコ>
2023/09/09| TAGS: lifestyle
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