「化粧品の動物実験を全面禁止」という発表がEU(欧州連合)からなされたのが今年1月下旬。いよいよ3月11日より施行されるが、”動物実験反対”を提唱してきた美容ブランドはどのような動きを見せてきたのだろうか。
EUによる「動物実験の全面禁止」。これは3月11日以降にEUにて新たな化粧品と素材を販売したい者はすべて、世界のどこにあっても動物を使ったテストを行ってはならない、ということを意味する。対象は石けんから歯磨きまで、洗面用化粧品と美容製品を含むすべての化粧品に及ぶ。ヨーロッパにおいてこの禁止までの道のりは非常に長く、動物実験反対を訴える団体や一部の美容ブランドは様々な活動を行ってきた。
1993年に化粧品に対する動物実験に反対する行動を起こした初の美容化粧品会社であるイギリスの『The Body Shop』。欧州全体で同社消費者からの支持を集め、非営利組織Cruelty Free Internationalの動物実験廃止キャンペーンを支援した。The Body Shop創業者で大英勲章(デイム)を授与されたアニタ・ロディック氏は、3年後の1996年に約400万人の署名嘆願書を提出している。
また世界51ヶ国・800店以上を展開するフレッシュハンドメイドコスメブランド『LUSH』と、世界最大級の動物保護団体の一つであるヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International、以下HSI)も、長年にわたって動物実験を廃止するためにキャンペーンを展開。「動物実験をしない」という確固たるポリシーを1991年に初めて打ち出して以降、LUSHはエシカルな化粧品としての姿勢を貫いてきた。そしてHSIは、欧州連合による販売禁止が施行されるよう大々的かつ集中的なキャンペーンを主導。昨年4月には世界中における化粧品の動物実験を廃止するために、Be Cruelty-Free キャンペーンというグローバルなキャンペーンを展開してきた。
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2013/02/27| TAGS: beauty
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