嫌な夢を見ました。
寝る前にホドロフスキー監督の映画「リアリティのダンス」を拝見したからでしょうか。
自分自身が全裸で公衆の面前に立っていたのです。
おそらくホテルのエレベーターかと。
「私は空気になった」とつぶやきながら、飲食ができるライブハウスの中を裸で歩く映画のワンシーンのようにはいきませんでした。
「恥ずかしいと思わないのか!」
と罵られ、全裸だと気づいた私は夢の中でも恥ずかしかったようです。
その場でしゃがみ込みました。
今もリアルに思い出します。
どうしてホテルだったんだろう。
目覚めた朝、自転車で散走がてら考えていました。
思い浮かんだのは雑誌の編集長をしていた24年ほど前のこと。
私自身、身体が弱いこともあり、徹夜することは、まずありません。
編集関係者と話すと入稿前の徹夜作業は当たり前らしいですが、
私は、どんなに忙しくても編集部の隣の部屋に寝袋を用意していて6時間は寝ていました。
しかし、ある号はトラブル続きで寝ることができず、徹夜になってしまったのです。
結局、頭が朦朧としているので、二度手間になるんですけどね。
しかも当時、私は子どもショーで全国も周っていました。
徹夜して入稿を終えた翌日、富山の幼稚園でショーがあり、最終便だったか最終列車かで富山に向かったのです。
ホテルに到着し、そのままベッドに潜り込みました。
「ショーまで1時間なんですが……」
翌朝、ホテルの部屋の電話で飛び起きます。
爆睡していて目覚ましでは起きられなかったのでしょう。
「すぐ行きます!」
電話を切ると同時にベッドを降りて走り始めます。
寝ぼけていたのでしょう。
部屋の扉を開けて、出たところで、ハッとします。
全裸のまま、危うくオートロックで締め出されるところだったのです。
今、想い出しても冷や汗が出ます。
夢の理由がわかり、スッキリしました。<text:イシコ>
2023/09/16| TAGS: lifestyle
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