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気仙沼の名産・絶品フカヒレを堪能。【仙台国際ホテル】中国料理店「翠林」で楽しむ特別料理

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仙台で有名な中国料理の名店が【仙台国際ホテル】にある「翠林(すいりん)」です。2021年秋に黄綬褒章を受賞した羽田満料理長が、地元で獲れる最高品質の素材を使い、手作りした醤(ジャン)や香味油、調味料などを駆使して料理。創意工夫をこらした至高の味を満喫できます。

 

|「翠林」であじわう特別料理

 

今回は翠林おすすめの料理をいただきました。すべてメニューには載っていない品々で「料理長おすすめコース」などで提供されることもあります。数日前までに予約をすればいただくことが可能です。

 

▲ホテル5階にある中国料理「翠林」 <画像提供:仙台国際ホテル>

 

▲明るく開放的な店内

 

▲大小の個室も用意

 

ソフトドリンクにくわえ中国茶も用意。「特級東方美人」や「普洱散茶」、「ジャスミン茶」など、中国料理に合うお茶をそろえます。

 

▲福建省の「鉄観音茶」はお店の一番人気で、油をさっぱり流してくれます。茶葉を見せてくれるのも翠林流

 

▲中国といえばスッキリとした「青島ビール」。もちろん紹興酒や中国酒などの各銘柄もそろえます

 

前菜は多彩な味を楽しめる「中国オードブル」。ガラスの器はカラフルなホタテのムース。その右は、蜂の巣に見立てた揚げ物の中に仙台ならではの牛タンの味噌漬けが入ります。串が刺さるのはニンジンのカステラにのせた朝鮮人参と紅芯大根のフカヒレ巻きで、一口でさまざまな味を楽しめます。緑色の品はクラゲと枝豆の和え物で、ずんだ風に刻んだ枝豆がのる宮城らしい料理です。どれも素材の味を邪魔しない上品な味付けでした。

 

▲「山海の幸中国オードブル」は繊細な盛り付けと多彩な味が際立ちます

 

蓮の葉で包んだ竹筒で運ばれる「滋養蒸しスープ」。素材は日によって変わりますが、この日は野菜や蓮の実、比内鶏の他にアワビがまるごと入っていました。野菜、鶏そして豚からそれぞれ8時間ほどかけて出汁をとり、それを合わせてさらに2時間ほど蒸したスープ。味つけはさり気なく、素材の旨味がぎゅっと凝縮。暑い季節に疲れを癒す薬膳です。

 

▲「翠林伝統の滋養蒸しスープ」

 

宮城県北端にある気仙沼はサメの街とも言われ、国内水揚げ量80パーセントを誇ります。もちろん仙台にある「翠林」となれば、気仙沼産のフカヒレ姿煮は外せません。一般的にフカヒレはヨシキリザメを使いますが、今回は最高級品と言われる青鮫をいただきました。繊維が太く肉厚のため、中国料理のお好きな方や、フカヒレファンには堪らない逸品。青鮫は漁獲量が少ないので、3日前までの予約が必要です。

 

▲「気仙沼産青鮫のフカヒレ姿煮釜炊き御飯と共に」

 

大きな青鮫のフカヒレ姿煮は2人でシェア。とても肉厚で、金糸と呼ばれる繊維も太くプリッとした食感と、トロトロのゼラチン質が絶品。今回は特別に土鍋で炊き上げたご飯が用意され、おこげを醤油ベースの濃厚なスープに絡めていただきました。

 

▲目の前でスタッフがフカヒレを切り分けてご飯に盛る、絶品の「フカヒレあんかけご飯」にしてくれます

 

「上海担々麺」は、羽田料理長が考え抜いた翠林のオリジナルメニューで、「料理長お任せコース」に使われることも。一般的な担々麺とは違い具はほとんどなく、見た目はとてもシンプル。熱々の土鍋で運ばれ、目の前で器に取り分けてくれます。干しエビや貝柱などを使った魚介のエキスが凝縮したスープは、上品な辛みがアクセントです。

 

▲翠林オリジナルの「上海担々麺」もメニューにはありませんが、昔から翠林に通う常連さんが頼む知る人ぞ知る一品。当日注文もOKです!

 

▲デザートは夏のフルーツ桃を使った自家製の杏仁豆腐。中には桃の果肉が挟まれ、上には桃のコンポートと桃の樹液シロップがかかり、ほんのり甘くさっぱりとした後味です

 

 

【仙台国際ホテル】の「翠林」は、ランチも地元の方に大人気。平日でも混んでいるので希望の時間に食べたい方は予約するのがベストです。ランチのメニューは週替わりなので、何度でも通いたいお店です。メニューに迷った時は「料理長おまかせコース」がおすすめ。ぜひ訪ねてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:仙台国際ホテル https://www.tobu-skh.co.jp/


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