メイクが苦手でもワンタッチで変身!
「ベースメイク」は5色の中からファンデの色をセレクトでき、ハイライトで立体感のある仕上がりも実現。「メイクアップレタッチ」では、リップ(8色)、チーク(5色)、アイシャドウ(5色)からそれぞれにセレクトできるが、チークの場合は斜めor丸くなど頬への入れ方まで設定可能。アイシャドウに至ってはしっかりとグラデに仕上げてくれる。これらはすべて、カネボウ化粧品「コフレドール」チームの監修によるもの。実際に販売されているトレンド色が再現されるのだ。
細かな設定までは面倒、という方には、あらかじめ「SWEET」「COOL」「CELEBRITY」「HAPPY」の4タイプのイメージにワンタッチでメイクをオンしてくれるモードも。
誰もが一瞬でプロの仕上がりになるというワケだが……この開発、そう簡単なものではないのでは?
『当然ですが、化粧品メーカーさんと我々とでは、ビジュアルの作り方や概念がまったく違うんですよね。先方は三次元で、目の前にいる人物をきれいにする。かたやデジカメは二次元で、しかも液晶を通して見ている訳です。RGBによるドットで色を出していくという概念は先方にはないので、打ち合わせでは毎回絵を描き、プリントアウトと液晶を通して見た色とを提示してその都度アドバイスを頂く。色ひとつを確定させるだけでもかなりの時間を要しました。コフレドールチームとのお打ち合わせは週に1回でしたが、約1年。肌への色の乗せ方などのご指導は、ひとつの色を決めるのに試作を1000枚ほどやりとりすることもありました』
先方とのミーティングのために週1回、大阪から出向いたというパナソニックの技術者は、最終的に自身のメイクが驚くほど上手になったとか。予期せぬご褒美(!?)も手に入るほどのレクチャー、どれだけ繊細で綿密なものだったのかが伺えるエピソードだ。
そんな、大きく性質の異なる2社のコラボレーションだが、苦労ばかりではない。
『肌の上でベタ塗りにならないよう、シェーディングやハイライト、グラデーションなどを適切な位置に乗せていくのも大変なこと。しかしそこには当社の技術面での力が発揮され、しっかりと輪郭や凹凸感を認識できる技術がありますので、大きくずれることなく表現することに成功しました』
こうして完成するメイクのレタッチ、自然で美しい仕上がりに驚くばかりだが、このカメラに出来るのはこれだけではないのだ。
ベースやメイクのレタッチだけじゃない! >>>
2012/05/25| TAGS: beauty
きれいのニュース | beauty news tokyo