パリで有名なショップを思い浮かべてみると、例えばセレクトショップの『collete(コレット)』は、若者の感性が好む最先端を発信。パリコレシーズンともなると、世界各国からセレブたちが押し寄せる。それとは真逆のコンセプトと言える『merci(メルシィ)』は、より上質感のある商品を取り揃え、日常を彩るプチリュクス感を醸し、中高年層までを取り込んでいる。
そんな中、良質な商品を大衆に見合う価格で販売する『UNIQLO』&『MUJI』。初上陸の時は長蛇の列ができた『UNIQLO』は、決して飽きられることなく、その良質感を常に更新してみせる。決して『collete』や『merci』のような個性は際立っていなくとも、誰もが手に取ることができ、ただ安いだけじゃない、シンプルでいて機能的な“日常美品”としてのスタンスを確立しているのだ。
そして、シンプルで上質感があるのに比較的お手頃という『MUJI』もまた、パリジェンヌから確固たる信頼を得ており、『UNIQLO』旋風もどこ吹く風、という貫禄すら感じるほど。
すれ違った品の良いマダムとムッシュが、『UNIQLO』のロゴ入り袋を下げていた。『MUJI』のお店を通ったら、商品が丁寧に並べられ、センス良くコーディネイトされたマネキンが佇んでいたー。そんな光景を見るにつけ、私自身、日本人としてとっても嬉しい♡ 接客サービスを含めた日本商品への信頼は、世界に誇るべきもの。『UNIQLO』&『MUJI』が、それを証明してくれている。
cooperation & photo; meiko
*profile*
パリ在住のイラストレーター、デザイナー。 手のひらサイズのフェルトワークで高く評価され、その感性を活かしてアクセサリーやインテリア小物づくりにも取り組んでいる。 「dessin de meiko」 http://d.hatena.ne.jp/mei0606/
text;Maiko Ishita
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2012/10/30| TAGS:
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