公園の緑を臨む広い窓から、やわらかに射し込む陽光。たくさんの本とともに何時間でも過ごしたくなるほどの快適な空間。そんな『BUNDAN』は内装にもこだわりが。
『内装はインテリアデザイナーの関 祐介さんにお願いし、BUNDANのコンセプトからいろいろと考えて頂きました。床は木のピースをひとつずつ貼ってあるのですが、関さん曰く「文学は文字で出来ている。文字がセンテンスになり、それがストーリーになる。小さなピースのひとつひとつを文字に見立て、それが空間を、ストーリーを創り上げている」と。BUNDANのコンセプトへの親和性がこの床でも表現されているんです』
ちなみにこの床、桜井さんを含めたスタッフの方々が手作業でひとつずつはめたのだそう。気の遠くなるような作業だが、そんなところからも文学を愛する人々の真摯な想いを感じる。
椅子やテーブルなどの家具類は、シンプルなものからデザイン性の高いものまでセレクトされているが、これらはすべて購入可能。すべてに値段がついているので、実際に利用して気に入ったら、その場で買えるというのもユニークだ。
またカフェとして提供するメニューも特徴的。多くのコーヒー好きから支持を集める東京・三軒茶屋のコーヒー専門店『Obscura Coffee Roasters』によるBUNDANオリジナルコーヒーを提供する。ブレンドの名称には「OUGAI(鷗外)」「AKUTAGAWA(芥川)」などの文豪の名前が付けられているのだが、これはその作家たちの持つエピソードなどに紐づいている。
『鷗外の『ヰタセクスアリス』で度々回想するベルリンのコーヒー。鷗外がドイツ留学当時のヨーロッパで飲まれていたのは、恐らくジャワ産のもの。しかしジャワ産のコーヒーは後にほとんどが病気でやられてしまうんです。ただ一部、マンデリン族が作っていた品種だけが残っている。ということで、この鷗外の回想したコーヒーに一番近いのは恐らく現在のマンデリン種だろうと。だからBUNDANの「鷗外」はマンデリンブレンドなんですよ』
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2012/10/22| TAGS: lifestyle
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