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ヘアサロンでアートを体感

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美容室そのものが、アートにー 自然や民俗に深く興味を持ち、さまざまなカタチで表現するアーティスト、RYO OKAMOTOが東京のヘアサロンで展示会を開催。と言うと少々短絡的だが、実にユニークなアートを展開中。鏡に、窓に、自由に描いていくその作業風景までもお客様に楽しんでもらう、ライブペインティングの最中にお話を伺った。

 表参道、代官山、原宿と3店舗を展開する『boy』。美容室という枠などそもそも存在しないかのように自由な発想で、ときにはBarに、ときには”予備校”に、はたまた落語家を招いて寄席にまでも変身させてしまう非常にユニークなサロン。美容室としてだけではなく、カルチャーが交錯する場としても幅広い層のファンを得ている。そんな『boy』と長きに渡り縁があるというRYO OKAMOTOが、自身のアートを発信する場所としてこのサロン選んだのは、実に自然な流れだったよう。


「18歳の頃から美術活動をしていますが、美術活動って日本ではまったく人気がないというか……それだけではなかなか生きていけない。世界ではアートに対してお金を払い、大きなギャラリーなども存在するのに、日本にはそんなギャラリーはない。単純に、需要がないから作らないんですよね。
日本で、自分が妥協せずに作品を生み、それで人を喜ばせながら生き抜いていくためにどうしたらいいか。本来あるアートの機能に近い”何か”を生み出せないかを考えたときに、日本の特徴を考えるとただ作品を展示するだけではダメだと。みんなで楽しめるような、誰かに言いたくなるような行為でなければならないと考えたんです。
 そこで思いついたのが、今回の展示。もう10年以上お付き合いのある『boy』には、多くの鏡面と開放感のある空間、そこの大半を占めているガラスがある。”ここだったら全部使えるな”って。そう思ったときに、このペンだったら何をしても、後で消せるからいいか、って(笑)」


 白のPOSCAで描かれていく作品、ペンを運ぶ手にほとんど迷いはない。「間違ったと思ってもすぐ消せるから。普通の作品だったらそうはいかないけど、このペンだし、この展示だから出来ることです」

 

 

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