今回のATSUSHI NAKASHIMAコレクションのテーマである「Two Faces」=二面性。そのヘアデザインについて、TONI&GUY 雑賀英敏氏にお話を伺った。
『ヘアメイクに関しても「二面性を」というのがデザイナー側からのオーダー。そこでヘアについては濡れたようなツヤ感と、乾いたマットな感じを1つのヘアスタイルの中で実現するという「二面性」を表現しました』
シンプルでミニマルなヘアスタイルこそが、服のデザインを引き立たせる、と語る雑賀氏。ほとんどのモデルはすっきりとしたポニーテールを作り、頭部はタイトにしてウエットなツヤ感を出しているが、結び目から毛先まではストレート&ドライ仕上げに。髪の短いモデルはオールバックにし、後頭部の耳後ろくらいまでをウェットに、そこから下のネープまでをドライに、という2つの質感を存在させている。
スタイリングのベースには、ロレアル プロフェッショナルの「バランス3 スタイリングムース」を使用。細くて柔らかい髪にコシやハリを出すために、髪全体がしっとりするほど惜しみなく使うという。目安は野球玉サイズで3〜7個分、毛量が少ないほどたっぷり使用する。ホールドは「エルネットサテン」、ツヤ感は「ミシックオイル」。このツヤ出しは美しい面を出すために、手のひらを使用してしっかりと表面を撫でたあと、最後にツヤの出るジェルと「ミシックオイル」を混ぜ合わせたものを刷毛で塗って仕上げていた。こうすることで「濡れ過ぎ」一歩手前のツヤ感を出しているのだそう。
スタッフの経験値は高いほうだが、リハーサルやフィッティングの時間に追われ、さすがに少々焦りもあったという今回のバックステージ。『しかし、ギリギリの状況下で経験を積むことで、スタイリストのレベルは必ずアップします。若いスタッフにとっては、さらなる鍛錬を重ねなくてはならないということに気付く、良い経験になったと思います』。
クラシカルスタイルの「裏切り」が随所に >>>
2013/04/03| TAGS: beauty
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