こんにちは。
睡眠コンサルタントの友野なおです。
さて、今日は読者のみなさんから届いた睡眠にまつわるお悩みに
じっくりお答えしていきたいと思います。
きっと同じ悩みを持つ方も多いはず。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
<お悩み1>
最近すごく忙しくて、睡眠不足が続いています。
平日は4~5時間しか眠れない状況がつらくて……。
ランチを食べた後はいつも、猛烈な眠気と勝負!
睡眠不足でも元気に過ごせるコツがあれば教えてください。
(29歳女性)
<お答え>
睡眠のコアタイム(0~6時)に眠るのがいいとわかっていても、
忙しい日々の中で実践するのは、なかなか難しいですよね。
とはいえ、せっかく睡眠を削って頑張っても、
日中ずっとぼーっとしていては、仕事に支障も出てくるでしょう。
そんな時こそ試してほしいのが、ズバリ「お昼寝」です。
もちろん、横になってがっつり眠るわけではありませんよ。
オフィスで15分だけ目をつむってみましょう。
これだけで午後の仕事の生産性がぐっとUPしちゃいます!
理想は、お昼休みの最後の15分になったら、
食後のコーヒーや紅茶などを飲んでから自席に戻ってください。
タイマーをかけたら、椅子に座ったまま、ラクな姿勢で目を閉じます。
そのまま15分安静に。
熟睡できなくても目を閉じているだけで効果があるので、
無理に眠らなくちゃと焦らなくてもOKです。
摂取したカフェインは20分後くらいから効力を発揮するので、
スッキリと目覚められるというわけです。
<お悩み2>
普段はスムーズに眠れているのですが、
生理前や生理中だけ、眠りが浅くなって困っています。
普段どおりの生活をしているのに、一体なぜ?
(24歳女性)
<お答え>
生理の時には何かとバランスが崩れやすいもの。
心配しすぎず、まずはリラックスすることを心掛けてくださいね。
この現象のメカニズムは次のとおりです。
まず、生理中には女性ホルモンである
エストロゲンの数値が下がります。
そうすると、どうしてもストレスに弱い状態になってしまいます。
脳の中では、ストレスを感知するところと
睡眠をつかさどるところは同じであるため、
強い相関関係から眠りに支障が出てしまうというわけです。
さらに人間の体は、体温が低くなると眠くなるようにできていますが、
生理中には基礎体温が高くなるので眠りにくいんです。
そのうえ、この時期は体がだるいから日中の動きも鈍くなりますよね。
疲労物質がたまらないから、これまた眠れないという悪循環に……。
まずは、体のメカニズムから言って、
この時期は眠りにくいものなんだと知ることが大切です。
焦らずゆったり過ごすことを心がけてくださいね。
<お悩み3>
看護師をしています。
夜勤・日勤とシフトがバラバラで規則正しい眠りができません。
どうしたらいいですか?
(32歳女性)
<お答え>
お仕事の関係で、どうしても不規則な生活になってしまう方も多いですよね。
そんな人にぜひ実践してもらいたいのは、
“脳”に規則正しい睡眠のリズムが刻めていると思わせることです。
まず夜勤明けには、明るい光をなるべく浴びないように
サングラスや帽子、日傘をうまく使ってください。
眠る前には、野菜スープやヨーグルトなど
消化のいい軽食を食べましょう。
体内時計を刻んでいる一番の司令塔は脳ですが、
体中にもその子分のような時計が散らばっているんです。
それらすべての体内時計を揃えるためにも、
3食を摂るタイミングを崩さないことも大切ですよ。
さて、いかがでしたか?
完璧な「眠活」を目指すのももちろん素晴らしいですが、
自分のライフスタイルに合わせて、
できるところから実践してみることが重要。
まずは一歩を踏み出してみてくださいね。
*Profile*
友野なお
睡眠コンサルタント/インナービューティーアドバイザー。睡眠改善インストラクターの資格を活かして、食と睡眠の両面から美しくなる方法を伝授。イベントやセミナーの講師のほか、雑誌、テレビなど多方面で活躍中。著書に『眠るだけビューティー法則 眠活』、『履いて快眠ゆるソックスダイエット』がある。
text;Miwako Matsuzaki
photo;Yuji Imai
2013/11/20| TAGS: beauty
友野なお
きれいのニュース | beauty news tokyo