「いいの?」、「いいね!」をテーマに開催された総合的なグラフィックコンテスト『2013 Graphic Grand Prix by Yamaha』。審査員に日比野克彦 さん、スプツニ子! さんという豪華布陣のもと、先日閉幕したTokyo Designers Week2013会場でグランプリが決定☆
グラフィック(平面作品)であれば、アート表現から油彩、イラスト、CG、写真などのジャンルを問わずに広く応募を受け、今年6月〜9月末日までの間に769もの作品が集結した『2013 Graphic Grand Prix by Yamaha』。
今年は、国内外のデザインが一挙集結する秋の祭典「Tokyo Designers Week 2013」会場において出展ブースを設け、一次審査を通過した作品の一般投票も受け付けた。また、公式ウェブサイト上にも通過作品を公開し、テーマ通り各作品への「いいね!」数をカウント。その結果、晴れて今年の「グランプリ」を獲得したのは、岡部望さんの作品『行ってきます』。
なんと、一般投票と「いいね!」数における票を最も集めた「オーディエンス賞」とのダブル受賞となった。
驚くべきことに、岡部さんはこれまでデザインやものづくりの経験はほとんどなく、今回受賞した作品は、毎朝家族に「行ってきます」と言う瞬間を携帯カメラで撮影したもの。一見、何の変哲もない景色のようだが、岡部さんはこの撮影をおよそ4年間、総数700回を超えて撮り続け、今回の作品で一枚絵に並べて表現した。単なるグラフィックの技術やスキルに頼ることなく、「誰でも表現できる可能性」や「ずっと継続していく家族のつながりが見えた」作品に、満場一致での受賞となった。
続いて、審査員の「スプツニ子!賞」は、かわいい女の子たちに、自画像を描いたTシャツを着せるという森拓馬さんのプロジェクト型写真作品『マイファッション』が受賞。
学内の友人を集めてこの作品を制作したという森さんだが、その「他者を自分の作品に巻き込むプロデュース能力」がスプツニ子!さんから高く評価された。
また「日比野克彦賞」は、松岡啓祐さんが旅先の万里の長城で見つけた不思議な雲を撮影した写真『こんな雲いかがですか。』が受賞。
デジタル時代において「特別な技術を持たずとも、心にスイッチを入れられる瞬間がある」ということを端的に示した作品として、今回の受賞に至ったそう。
グラフィックを通して「感動」や「共感」を探るこのコンテスト。今後もどんな共感を呼ぶグラフィック作品が生まれてくるのか、期待が高まる。
2013 Graphic Grand Prix by Yamaha
http://www.graphicgp.jp/
2013/11/08| TAGS: culture
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