走る作家・村上春樹さんの著書「走ることについて語るときに僕の語ること」より、
世間にはときどき、日々走っている人に向かって、「そこまでして長生きをしたいかね」」と嘲笑的に言う人がいる。でも思うのだけれど、長生きをしたいと思って走っている人はそれほどいないのではないか。むしろ「たとえ長く生きなくていいから、少なくとも生きているうちは十全な人生を送りたい」と思って走っている人のほうが、数としてはずっと多いのではないかという気がする。
そして私自身もそうなのですが、なぜ走るの?と毎日走る人に聞いても、なぜ、ということもないままに、なぜだか走っている。競技ではなく、FUN RUNを目的とした場合、身体能力、始める年齢などはまったく関係ありません。
あえていうと、ひとつには「体力を維持する」というセルフイメージを高く掲げている人が多いようです。たとえば40分なら、何歳になっても40分程度は走れるぐらいの体力・気力のある自分でいたい。つまりこれが村上春樹さんの書いておられる、「少なくとも生きているうちは十全な人生を送りたい」ということかもしれません。
もうひとつは「ストレス発散効果」。これは一種の瞑想効果だろうと思います。実際に歩行禅というものがあって、これは走るではなく、歩きになりますが、一定のリズムで呼吸をし、足を動かす。そうすると、あるときから思考の一部がカラダから離れていく。走る、歩くに慣れてくると、そういうことが起きるわけです。
「歩くことは、心を安らかにするのと同時に頭と心を覚醒させる大きな力があります。私の『歩行禅』のワークショップでは、目的を持たずにひたすら歩き続け、からだに起こる感覚だけに集中する訓練をします。無意味な反復行為の中で、ムダな情報や思考がおのずと淘汰され、心の乱れがおさまります」(僧侶・小池龍之介さん )
引用元・類ネット
ただし、これは私も何度も経験済ですが、このような瞑想状態に入ったときに、フッと転んだりすることもありますので要注意。 しかし誤解を避けずにいうなら、PCやスマホといった、半分リアルでないような空間の中にいることが多い現代では“転ぶとすりむいて血が出る。。”といった、「肉体を実感する」ことも、むしろよい機会なのかもしれません。
2015/02/14| TAGS: beauty
Midori_Narumiya
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