身体と同様に、こころもエクササイズが必要。週に1本映画を観ることで、こころの筋肉をしっかりと動かし、”きれい”を活性化しませんか? そんな”きれいになれる”映画を毎週紹介する【うるおい女子の映画鑑賞】。
第25回も“少年期”のレオナルド・ディカプリオに続き、ある俳優の「最盛期を堪能」をテーマにお届けします。今回は“青年期”ということでブラッド・ピット(以下、ブラピ)! 紹介するのは『ファイト・クラブ』(米・1999年)です。
『ファイト・クラブ』 ブルーレイ発売中 ¥1,905(税抜) 販売・発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント (C)2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. ※2016年4月9日現在
ブラピに関しては、『ファイト・クラブ』を最盛期とするかどうかに関しては賛否両論があるかと思いますが、いわゆる”美男子”期(94-98年)のイメージを刷新して、男の色気を全面に出して俳優としても大きく飛躍したのがこの『ファイト・クラブ』からだと思います。
【ブラッドピットの男くさい魅力が開花!】
映画自体は当時大ヒットには至りませんでしたが、カルト的な人気を博し、批評家からは評価される作品です。実際に今観ても面白いですし、すでに大御所監督の域に入ろうとしているデイヴィッド・フィンチャーの若々しいエネルギーが満ち溢れている、タフで極上のエンターテイメントです。
物語は、エドワード・ノートン扮するジャックが、ブラピ扮する謎の男タイラーと出会うことから始まります。ヤング・エグゼクティブであるながらジャックは、同じことの繰り返しの空虚な毎日を生きていて、不眠症に悩まされていました。ある日自宅が火事になったことから、彼はタイラーの家へ居候することになります。タイラーは彼とは真逆のタイプの男で、粗野で荒っぽくエネルギーが溢れていて、とにかく女性にモテる。ジャックは憧れにも似た感情をタイラーに抱きます。
タイラーとジャックはやがて本気で殴り合うことに目覚め、夜な夜な地下で男たちが殴り合う「ファイト・クラブ」を設立します。ただの男たちが殴り合う映画と思われがちですが、実は殴り殴られることではじめて「生」を感じることができるという現代社会の闇をアイロニックに表現した作品なのです。
観る人によって解釈が異なったり、好き嫌いが分かれたりする映画ですが、今やアンジェリーナ・ジョリーとその子どもたちのよき夫、よき父としてすっかり穏やかな貫禄が出てきた51歳(!)のブラピの30代前半の脂ののりきったワイルドな魅力が満載なので、それだけでも是非堪能してください。
今週末「おうちシネマ」にいかがですか?
text:kanacasper(カナキャスパ)(映画・カルチャー・美容ライター/編集者)
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2016/04/09| TAGS: fashion
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