シミと一言でいっても実は1種類ではありません。そもそも「シミ」という言葉の由来は、服に付いた汚れの「染み」に似ていることからきました。顔にできた汚れのようなものを「シミ」と呼んでいますが、医学的には6種類に分けられます。シミを改善したければ、まずシミの種類についての知識を深めることが必要です。
シミの種類と対処方法
肝斑(かんぱん)
■特徴:頬骨のあたりや鼻の下、または額にもやもやと左右対称にできるシミのことで、30代~40代の女性に多いのが特徴です。女性ホルモンが関係してできると言われ、男性にはできません。妊娠中やピルの服用中、婦人科の病気にかかったとき、更年期にできやすいシミです。
■対処方法:美白化粧品より内服薬が効果的です。
炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
■特徴:ニキビやかぶれ、火傷などの炎症が刺激となってメラニンが生成され、沈着し、シミとなって残ったものをいいます。日常的に接触しているものにも原因があります。1~2年で自然と薄くなり消えるケースがほとんどですが、いつまでも消えずに残ってしまうものもあります。
■対処方法:美白化粧品でも有効ですが、ピーリングのほうが、即効性があります。
老人性色素班(ろうじんせいしきそはん)
■特徴:いわゆる「日焼けによるシミ」で、長年紫外線対策を怠ってきた30代以降の方に多いのがこのシミです。老人性といっても10代から出始める人もいます。若いころから日焼けをしてきた人ほどできやすい傾向があります。おでこや頬など紫外線を受けやすい部位に多く見られ、段々と色が濃くなっていきます。
■対処方法:初期の薄い段階であれば、美白化粧品が有効です。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
■特徴:皮脂分泌が盛んな顔や頭に多くでき、老人性色素斑が何年も経つうちに盛り上がってくることもあるようです。その状態のシミを脂漏性角化症といいます。このシミは表面が平らではなく少しデコボコしてイボのようになっているのが特徴です。手の甲などにも出来ることが多いようです。
■対処方法:美白化粧品は、ほとんど効きません。一般的な改善方法は、レーザーによる除去です。
雀卵斑(じゃくらんはん)
■特徴:一般的にソバカスといわれているシミです。小さく茶色いシミが鼻や鼻の周りに点々とできるのが特徴で、ほとんどが遺伝的なものです。色白の人に多く、両親どちらかにソバカスのある人は、10歳ごろから思春期にかけてできてきます。
■対処方法:美白化粧品によって、多少薄くすることはできても、完全に消し去ることはできません。レーザー治療によって除去するのが一般的です。ただし、遺伝的要素が強いため、再発しやすいのが特徴です。
摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)
■特徴:下着やナイロンタオルなどの、肌の摩擦や刺激を慢性的に加えていると生じるシミで、身体にできることが多く、深いシミとなり治りにくい場合が多いのが特徴です。
■対処方法:美白化粧品は、ほとんど効きません。レーザーで除去することができます。
花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)
■特徴:海や山などで強烈な紫外線を浴び、水ぶくれになるなど、強い日焼けをした後にできる花びらや金平糖のような形のシミのことです。このようなシミを花弁状色素斑といい、胸や肩、背中の上方に多く見られるのが特徴です。
■対処方法:美白化粧品はほとんど効きません。レーザーによる除去が一般的です。
シミを出来にくくする方法
紫外線対策
紫外線対策は夏や晴れの日だけのものではありません。冬場も、雨や曇りの日にも紫外線は降り注いでいます。UVカットの化粧品や日焼け止め、服装などで紫外線対策は通年行いましょう。
女性ホルモン
排卵後から月経までの2週間はメラニンを刺激する黄体ホルモンの分泌が上昇していますのでメラニン色素ができやすくなります。この時期は紫外線防御などに特に気を配り、シミの発生に注意しましょう。
text:GODMake Press編集部
2016/05/11| TAGS: beauty
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