「ぼんやり」する時間が好きです。何を考えているんですか?と聞かれても困ります。考えているか考えていないのかわからないから、「ぼんやり」なのです。
ぼんやりの語源は、「戊夜(ぼや)」。
夜明け前4時ころ、見えるか見えないかくらいの明るさの状態のことらしい。
きっとその明るさが考え方にも影響してくるという塩梅で、そう言われるようになったのでしょうね。
宿泊先の窓辺で景色を眺めて、ぼんやり
カフェで飲み物をすすりながら、ぼんやり
散歩先の公園のベンチに座って、ぼんやり
何も考えていないことが多いですが、
「はて、この先、どう生きていくかなぁ…」
と大きな視点で考えていることもありますし、
「さて、何を食べるかなぁ…」
と今晩のことを考えることもあります。
これという答えが出なくてもいいのです。
あぁでもない、こぅでもないと抽象的な考え方を巡らせながら、
途中で思考を停止させ、ぼんやり過ごすのです。
現代は白か黒か結果をはっきりすることが求められます。
しかも短い時間で。
それが必要な時代なのかもしれませんが、そればかりだと疲れてしまいます。
答えが出ないことが、あったっていいんです。
text:イシコ http://sekaisanpo.jp/
2017/04/28| TAGS: lifestyle
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