黒部ダムの玄関口、北アルプスの豊かな自然に抱かれた長野県大町市を舞台に現在開催中の『北アルプス国際芸術祭(Japan Alps Art Festival)』。JR信濃大町駅前付近の《市街地エリア》、そして《ダムエリア》&《源流エリア》を充分に楽しんだら、《仁科三湖エリア》と《東山エリア》にも足を伸ばしてみましょう。
|北アルプスの雪解け水が流れ込む木崎湖を中心とした《仁科三湖エリア》
木崎湖はとても水がキレイなことでも有名な湖。釣りを楽しむ人がとても多く、ボートや自転車のレンタルなどアウトドアも充実しています。また周辺にはキャンプ場もあり、人気の観光スポットです。《仁科三湖エリア》のインフォメーションセンターから出発するとすぐにレンタサイクルのお店もあるので、作品鑑賞とともに景観も存分に楽しめるサイクリングをするのもオススメです。
それでは注目の作品をピックアップして紹介します。
まずは木崎湖周辺の空き家を舞台にした作品。
【「ベールの向こうに」ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット】
見慣れた湖畔の集落に突然フワフワと白いベールが見えてきます。この作品は大町市の“空き家問題”を裏テーマにしているのだそう。
続いては木崎湖の湖畔から天に向かって垂直に立った作品。
【「雲結い」五十嵐靖晃】
組み上げられた組紐の作品は、信濃大町の人々と協働で制作されたものだそうです。
そして「雲結い」の対岸の水面にはアルフレド&イザベル・アキリザンの作品が浮かんでいます。
【「ウォーターフィールド(存在と不在)」アルフレド&イザベル・アキリザン】
数隻のボートから成る作品で、ボートの上には不要品や廃棄物が集積され、様々な船の形を表現しています。
|JR信濃大町駅をはさんで北アルプスの反対に位置する《東山エリア》
JR信濃大町駅前のインフォメーションセンターから車で15分ほど北アルプスとは反対方向に進むと《東山エリア》です。
注目は巨大なスケールのニコライ・ポリスキーの作品。
【「バンブーウェーブ」ニコライ・ポリスキー】
小さな集落が点在する日本の里山の原風景を残す地域“八坂”の高台に突如として現れる竹の構造物。地域住民との協働作業で作り上げられた作品とのことです。「どのように作られたのか」と制作過程までが気になる壮大さに圧倒されること間違いナシです。
この「バンブーウェーブ」から市街地方面に少し戻り、県道497号を車でしばらく進むとある集落に描かれた“黄色いペイント”が目に飛び込んできます。
【「集落のための楕円」フェリーチェ・ヴァリーニ】
近くで見るとそれぞれは、ただの線だったり点だったり…でも、離れてみると⁇ ぜひどんな形を描くのか、ご自身の目で確かめてみてください。
さらに県道497号を進むと鷹狩山山頂付近に到着。鷹狩山の展望台からは、北アルプスの山々と信濃大町全体が見渡せ、山頂付近にも3つの作品が展開されています。ちなみに5つのエリアの中で“市街地エリア”から1番遠いのが、この鷹狩山になりますが、それでも車だったらJR信濃大町駅前のインフォメーションセンターから約25分ほどの距離。天気の良い日には、ます鷹狩山山頂まで足をのばして絶景を堪能してから他のエリアに行くのもオススメですよ。
今回紹介した《仁科三湖エリア》と《東山エリア》も、車で出かければおよそ2〜3時間で全ての作品を鑑賞することができるでしょう。1〜2泊すれば、大満足のアート旅を実現できる『北アルプス国際芸術祭』。作品鑑賞とともに観光スポットなどを巡って、ぜひオリジナルのアート旅を楽しんでみてくださいね。
北アルプス国際芸術祭2017 ~信濃大町 食とアートの廻廊~
2017年7月30日(日)まで開催
http://shinano-omachi.jp/
text:yoko
2017/06/30| TAGS: lifestyle
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