新生活や新たな環境でのスタートを切った方も少なくないと思いますが、慣れない環境への適応や周囲への気遣いなどによるストレスの蓄積や、日中と朝晩の気温差のために体温調整も難しくてこの時期に不調に陥ってしまう方は少なくないはず。実はそれ“ホルモンバランスの乱れ”が原因になっているかもしれません。

 

 

 

｜ホルモンバランスの乱れが与える影響って？

 

女性の体の調子に大きく影響する「女性ホルモン」は、女性らしさをつくるホルモン「エストロゲン（卵胞ホルモン）」と、妊娠を助けるホルモン「プロゲステロン（黄体ホルモン）」の２種類があります。一定のリズムをもって卵巣から分泌されていますが、その分泌の指令を出すのは脳の視床下部。この視床下部は自律神経を司る部分でもあるため、自律神経の乱れも女性ホルモン分泌の乱れにつながってきます。

 

 

女性ホルモンバランスが乱れてしまう原因は様々ですが、不規則な食生活や十分でない睡眠、体の冷えやストレスなどココロとカラダのバランスの崩れも原因の１つ。そして女性ホルモンバランスが乱れてしまうと、生理不順（月経不順）や無月経がおこりやすくなります。また、生理前に起こるPMS（月経前症候群）にも関係してくるとされており、むくみや頭痛やニキビなどのカラダの症状と、イライラや憂鬱感や集中力の低下などココロの症状を引き起こしてしまいます。

 

さらには加齢とともに「エストロゲン（卵胞ホルモン）」の分泌量は減少していくとされており、ある程度を境に（大体50歳前後、若年性更年期もある）更年期障害の症状が起こります。

 

 

 

｜ホルモンバランスを整える方法とは？

 

女性ホルモンの分泌を一気に増やすことはできませんが、普段の心がけで自分でも簡単にホルモンバランスを整えることができます。

 

 

（１）食生活と睡眠を見直す

 

まず必須になるのが栄養バランスの良い食生活です。

 

 

そして、ホルモンバランスは睡眠中に安定すると言われているため、質の良い睡眠が大切です。よくゴールデンタイムと呼ばれている午後10時～午前2時までの間に熟睡できるように就寝するよう心がけてみましょう。

 

 

（２）体を冷やさないこと

 

女性にとって大敵である“冷え”ですが、特に下半身の冷えは卵巣機能が低下してしまい、女性ホルモンの分泌に影響を及ぼす可能性があります。そのため、シャワーですまさずに湯船に浸かって体を温めてあげましょう。

 

 

心もリラックスできますし、就寝の１時間前まで入浴を済ませておくことで、質の良い睡眠にもつながると言われています。

 

また、冷え予防に役立つ簡単な“ヨガポーズ”を取り入れるのも効果的です。

 

 

（１）背筋を伸ばした状態で両脚を伸ばして座る

 

（２）あぐらをかくようなイメージで、片脚をカラダに引き寄せる

 

（３）そのまま前屈をし、腹式呼吸をしながら3呼吸以上キープ　

 

体型キープにも役立つので、美容やダイエット面での効果も期待できる一石二鳥ですよ。＜ヨガ監修：TOMOMI（ゼロヨガ インストラクター／インストラクター歴３年）＞

 

 

 

（３）サプリメントを取り入れてみる

 

とは言え、どうしても忙しくて（１）も（２）もなかなか習慣付けできないという方も少なくないはず。そんなときは自分の心身の悩みや調子に合わせてホルモンバランスを整えるサプリメントを上手に取り入れるのも１つの策です。

 

▲ホルモンバランスを整えるのに役立つサプリメントの１つ「女性のミカタ」。むくみや月経不順などのカラダ悩み向けの「すこやか編」と、イライラや集中力低下などのココロ悩み向けの「やすらぎ編」の２種類がある

 

こうしたサプリメントにはヨーロッパにおいて昔から月経不順やPMS（月経前症候群）などの改善に利用されていたハーブ”チェストツリー”や、γリノレン酸（必須脂肪酸）を多く含み血液循環を高めたる効果を期待できる“月見草オイル”、そして生理前ニキビなどの対策に効果的な“ビタミンB群”など、女性特有の悩みに特化した成分が配合されています。自分の症状をサプリメントに含まれる成分と照らし合わせて選ぶようにしましょう。

 

 

ゴールデンウィークも明けてこれから忙しい日々が続くからこそ、生活スタイルを少し見直して、心身をいたわってあげることが大切です。リラックス方法を見つけたり、無理をせずに休息時間を設けたりなど、女性ホルモンと上手に付き合ってキレイをキープしていましょうね。＜text：Hiromi Anzai＞