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ニュージーランド・マールボロでワイナリー巡り-2

【ニュージーランド旅】日本人も大活躍。ワイン生産の盛んな「マールボロ」でワイナリー巡り(2)

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選び抜かれたワイン、そして外国映画のワンシーンを思わせるインテリアの中おいしいひとときを過ごせる西麻布の人気レストラン「plate (tokyo)(プレート トキオ)」。このたびオーナーシェフでソムリエールのいかいあやのさんがニュージーランドを旅する機会があったそうで、その模様を特別にレポートいただきます。

 

最終話となる第6回はニュージーランドの中でも特にワイン生産が盛んなエリアの1つ「マールボロ」の魅力のレポート後編です。早速チェックしてみましょう。

 

 


 

 

【いかいあやの ニュージーランド旅 #6】ワイン生産の盛んな「マールボロ」でワイナリー巡りを満喫(2)

 

私、ワインが好きです! それをお仕事にもしています! オーストラリア、フランス、イタリア、カリフォルニア、オレゴンと色々なワイナリーを訪ねてきて、今回の舞台はニュージーランドはマールボロ! ワイン生産地としては世界の中でも比較的新興勢力と言えるニュージーランドでは、実は日本人ワインメーカーさんも多数活躍しています。今回はその中でもマールボロでワイナリーなさっている2人の日本人ワインメーカーさんを訪ねました。

 

▶︎ニュージーランド・マールボロの人気ワイナリー「Rock Ferry」&『MAHI」の訪問レポ

 

 

【2日目】日本人ワインメーカーさんのワイナリー「KIMURA CELLARS」&「folium」を訪問

 

まず紹介したいのが「KIMURA CELLARS(キムラセラーズ)」のワインメーカー・木村滋久さん。私がレストラン開業してすぐの頃、木村さんが日本に帰っていらした際にレストランに寄ってくださったところからのご縁です。

 

 

木村さんはマールボロで自身のワイナリーを運営する他、様々なワイナリーを巡るツアーを企画しています。木村さんのツアーは、本業がワインメーカーさんということもあり、ワイン生産の詳しいことを日本語で聞けてわかりやすいのが嬉しいポイント。

 

▲実は木村さんの案内でルイヴィトンのLVMHグループであることでも有名な「Cloudy Bay(クラウディベイ)」のワイナリーにも連れて行ってもらいました

 

英語の解説でワイナリーを巡っても「何がなんだか?」になることが多いのですが、より深くマールボロのワイン生産について理解できます。そして木村さんのツアーを申し込んだ方は「KIMURA CELLARS」の畑も見学できるのです。

 

畑がフラットな盆地なのにはビックリ。オーストラリア、ブルゴーニュ、ボルドー、ナパ、オレゴン、イタリアなど色々なワイン生産地に行きましたがこんなにフラットな産地は初めてです。ワイナリーさんたちの畑同士も本当に近くて、ブルゴーニュとか南オーストラリアを彷彿させられます。

 

▲見渡す限り葡萄畑。 ワイン生産地らしい光景が広がっています

 

そんな「KIMURA CELLARS」のワインは私のお店「plate (tokyo)」はもちろん、株式会社ヴァイアンドカンパニー(https://www.vaiandcompany.com)でも取り扱われています。

 

 

KIMURA CELLARS http://kimuracellars.com/

 

 

その後、日本人ワインメーカー岡田岳樹さんのワイナリー「folium(フォリウム)」にも伺いました。通常はワイナリーを解放していないのですが、日本で開催されたニュージーランドワインセミナーでお話を拝聴したのをきっかけにお願いしました。冬のプルーニング(選定)で忙しい中、時間を取ってもらい本当に感謝です。

 

岡田さんと木村さんはフランスの有名ワイナリーが経理するニュージーランドのワイナリー「CLOS HENRI(クロアンリ)」で一緒に働いていた事もあるそう。ワイン業界って狭いですね!

 

▲珍しいお2人一緒の写真に私も!

 

色んな科学的な根拠(雨量など)に基づき「folium」では灌漑してないそうで、ワイン作りに関して言うと伝統的なニュージーランドのスタイルではなくオリジナル。どちらかというとフランスよりなソービニョンブランといった印象です。

 

 

作り手さんからのお話を聞くと、こちらも「背筋伸ばして販売しなくては!」といつも感動をもらえます。ちなみに岡田さんの「folium」は、日本では中島董商店(http://www.nakashimato.com)で取り扱われています。

 

 

folium http://folium.co.nz

 

 

そしてもう1軒訪問したマールボロのワイナリーがワインメーカーのゴードン・リッチーさんの「TerraVin Wines(テラヴァン ワイン)」。

 

 

バックヴィンテージを飲ませてもらったり、畑を見学させてもらったりと貴重な体験ができました。

 

 

アメリカ・オレゴンやオーストラリア・ヴィクトリアのワイナリーは1つ1つ離れているのですが、まさに「TerraVin Wines」も同じような雰囲気。畑には羊もたくさんいて、自然の豊かさをいっぱい感じられます。

 

 

TerraVin Wines 27 Brookby Road RD 2 BLENHEIM http://www.terravin.co.nz/

 

 

|大自然を感じるトレッキングもオススメ

 

そしてニュージーランドと言えば大自然! そこでワイナリーツアーとは別に「トレッキングしたい!」 と木村さんにお願いして「Wither Hills MTB Park carpark」へ連れて行ってもらいました!

 

 

1時間の山歩きコースでは沢山の羊さんに出会えます。

 

 

眺めも良く、国立公園だから道も整理されていて登りやすいし、ジョギング感覚の人がいたり、私のようにお散歩感覚の人もいたり、マウンテンバイクで丘を駆け登っている人がいたりと、広大な敷地での愉しみ方は様々。ぜひオークランド、ワイヘケとも違った自然を満喫してみてくださいね。

 

 

また、今回は行けなかったのですが、木村さんによるとブレナム空港から片道30分ほどのピクトンという港もハイキングと観光にオススメとのこと。海沿いの山道を歩くので美しい景色を満喫できるんですって♪

 

 

Wither Hills MTB Park carpark Taylor Pass Rd, Witherlea, Blenheim 7201

 

 

今回のマールボロのワイナリー訪問を通して「様々な要素を融合させてみんなが愉しむワイン作りって素晴らしいなぁ!」と改めて感動しました。ぜひみなさんもマールボロに足を運んで、豊かな大地と自然の恵み、そして沢山の素晴らしいワインを味わってみてくださいね。<text&photo:いかいあやの>


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