福島県の観光地といえば「会津」や「磐梯山」が真っ先に挙がりますが、実は県庁所在地の「福島市」も多くの素敵な旅スポットが存在します。そんな旅スポットの中から、見た目にも美しい円盤餃子の名店、たくさんの磨崖仏が見られる圧巻のパワースポット、そして山に抱かれた温泉地の3つをチェックしてみましょう。
|芸術的な見た目も愉しめる“円盤餃子”の名店「満腹」
餃子で有名な町といえば、まず「宇都宮」や「浜松」をイメージする方が圧倒的に多いと思いますが、実は福島市も町の名物グルメとして餃子を推しています。
しかも福島の餃子といえば、上写真のような円盤型の餃子。今でこそよく定番の円盤型で提供される餃子は福島市の「満腹」というお店が発祥なのです。
「満腹」の焼き餃子は30個からオーダー可能。その他のメニューとしては水餃子や湯豆腐などがありますが、やはりお酒と焼き餃子をオーダーするのが鉄板。“郷に入っては郷に従え”の如く、ご飯が提供されていませんので、ぜひビールや日本酒のお供としての餃子を愉しみましょう。
「満腹」の餃子は女性でも20個くらいはペロリと食べられてしまうくらい小ぶりサイズ。焼き餃子30個と聞くと「食べきれない!」と思われるかもしれませんが、心配無用です。あんもシンプルに野菜7に対してお肉3の割合が基本で、手練りの皮はとても香ばしく食欲をそそり、ついついお箸が進んでしまいます。
<満腹 福島県福島市仲間町1-24 TEL:024-521-3787 定休日:火曜日・水曜日 http://enban.hp.gogo.jp/>
|立ち並ぶ磨崖仏群が見事な「岩谷観音」
続いて紹介するのは、福島駅から車で15分ほどの場所に位置する「岩谷観音(いわやかんのん)」。福島市随一のパワースポットとして知られ、岩壁に60ほどの磨崖仏(まがんぶつ)が並ぶ様子はとても神々しく、見るものを圧倒します。
当然ながらその一つ一つは表情も異なり、見れば見るほどその繊細な造りに気付かされるはずです。
磨崖仏というのは全国的に見ればそれほど珍しいものではありませんが、これほどのスケールと範囲で見られる場所はこちらを含めてごく僅か。もちろん近づき過ぎたり触ったりは厳禁なので、充分注意の上鑑賞するようにしましょう。
なお、駐車場から岩谷観音まで向かう階段はとても勾配がキツいので、訪問の際はできるだけ歩きやすい靴で行くことをオススメします(回り道として比較的緩やかな坂道もあります)。
<岩谷観音 福島県福島市岩谷7-2 電車:JR福島駅下車→福島交通バス(伊達・桑折・藤田行)→(岩谷下)下車→徒歩10分 車:福島飯坂ICから15分>
|自然の中に湧く「土湯温泉」でゆったり休息を
福島県の中心部はかなり山深い土地となりますが、市内南西部にはそんな自然に抱かれた山間の温泉地があります。
温泉地の名前は「土湯温泉(つちゆおんせん)」といい、宿泊はもちろん日帰りでも入浴を愉しめる温泉宿がたくさんあります。町自体は歩いて回れるほどコンパクトながら、湧いている温泉は単純泉や硫黄泉に加え炭酸水素塩泉と様々な泉質に恵まれているので、泉質の好みで利用する温泉を選ぶというのも愉しみ方の1つ。町の入り口にある観光案内所には、立ち寄り湯ができる宿と泉質が列挙されているので、散策前に一度確認しておきましょう。
▲町中には無料で利用できる足湯がいくつもあります
また、土湯温泉を語る上で外せないものが“こけし”。この土湯温泉は宮城県の鳴子、遠刈田(とおがった)と並ぶ「三大こけし発祥地」の1つなのです。
▲町の土湯伝承館内には数え切れないほどのこけしが展示されています
こけしの作り手である工人(こうじん)さんは現役で7人。こけし作りの見学や自分で色を入れる体験など、こけしに関するスポットも数多く、もちろんお土産にも最適なのでぜひ好みの土湯こけしを手に入れて帰りましょう。
近年ではこけしといっても、元来のものとは一味違った表情や形のものも生み出されていますので、ぜひ注目してみてください。
<土湯温泉 http://www.tcy.jp/>
ご当地グルメの円盤餃子、土湯の自然に抱かれた温泉街など、ゆっくりと滞在しながら愉しめる福島市。福島駅へは新幹線なら都内から1時間半ほどでアクセスできますので、癒しを与えてくれる福島へのプチトリップをぜひ計画してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>
2018/12/16| TAGS: lifestyle
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