今年、私の旅は雨が多かったように思います。人生と同じように天候もコントロールなど、できないものです。
もし、雨が続いたら、嘆くのではなく、美術館など室内で楽しむことを考えればいいだけのこと。
ただ、今年の旅先は観光地ではない田舎町を選んでいました。
美術館どころか映画館もない場所が多い。
大分県臼杵市では図書館に出向き、
この町を治めていた大友宗麟というキリシタン大名の本を読み漁りました。
そのおかげで、この町にある石仏や教会への視点が変わり、
雨が上がった日の街歩きが、より充実し、撮影した写真にも表れたように感じます。
雨の香川県三豊市ではカフェでモーニングをいただいた後、
地元客とお話したりしながら、結局、ランチも食べて半日過ごし、
雨の熊本県上天草市ではスーパー銭湯に入り、
雨が降り注ぐ鉛色の海を眺めていたこともあります。
どちらも贅沢な時間でした。
観光地に行くことだけが旅ではありません。
旅に出るということは、自分だけに流れる時間を感じるためでもあるのです……
と雨の京都で綴っています。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/>
2018/12/08| TAGS: lifestyle
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