海からの風や海水の侵食によって造られた荒々しい自然景観が広がる景勝地として“世界ジオパーク”に認定されている「室戸岬」、廃校をリノーベーションして2018年春にOPENした話題の水族館「むろと廃校水族館」など、豊かな自然の恵みを身体いっぱい感じられる高知県東部に位置する「室戸半島」。今回はそんな「室戸半島」の魅力を2つの見所スポットと金目鯛を使ったご当地グルメとともに紹介します。
|南国の離島を彷彿させる「室戸岬」の自然
「室戸岬」の名前はおそらく多くの人が耳にしたことがあると思います。四国の東南部に位置しているとても特徴的な地形で有名な場所です。
土地柄、海側から受ける影響がとても大きいものがあり、例えば上の写真は「エボシ岩」という室戸岬に立つ巨岩ですが、そのゴツゴツとしたフォルムやその先に広がる太平洋の景色からは南国の離島のような印象を受けます。
また植物も自然の猛威を感じられる姿に。こちらは鹿児島や沖縄でよく見られる「アコウ」という樹木ですが、強風が吹き荒れる室戸岬ではその風の影響を少しでも弱めるために低く伸びているのだそう。その枝の広がりはまるで生きている触手のようです。
他にもこの写真の“タービダイト層”など、室戸岬ならではの自然景観がいくつもあるので、ぜひ散策してみてくださいね。
|最新の観光スポット「むろと廃校水族館」
2018年の春、室戸半島に新しい観光名所が誕生しました。その名も「むろと廃校水族館」。
その名前からわかる通り、廃校になった小学校を水族館にするという斬新な試みだったのですが、それほどアクセスが良好ではない場所にも関わらず、開館から半年で10万人もの来館者が訪れ一躍話題になりました。
手洗い場がタッチプールや金魚を泳がせる水槽になっていたり、跳び箱の中に水槽が入っていりと、小学校で使っていたものをそのまま展示に使っているので、誰しもが小学生時代の思い出に浸れる空間となっています。
最も驚きなのが屋外にある25mプール。プールの底には海の砂が敷き詰められているのですが、そこで泳ぎ回っているのはサバなどの魚たちだけではありません。なんとウミガメやシュモクザメも同じ場所で泳いでいるのです。
もちろんプールサイドから眺めることができるので、ぜひ間近で観察してみましょう。
|ご当地グルメの中でも「金目鯛」は外せません
高知県のご当地グルメといえば、やはりカツオをはじめとする海産物になりますが、室戸ではさらにそこに「金目鯛」が加わります。金目鯛は静岡や神奈川でしか食べられないイメージが強いですが、実は高知でも食べることができるのです。
▲金目鯛の照り焼きと刺身の両方を満喫できる贅沢な逸品。最後はダシをかけてお茶漬け風に楽しめます。
室戸市内の様々なレストランでは、金目鯛の照り焼きと季節の刺身を盛り付けた「室戸キンメ丼」として提供されているので、室戸まで足を運んだら絶対に味わってみてください。
このように室戸岬の景観、廃校の水族館、キンメ丼など見どころも多い室戸半島は高知市内からも隣県の徳島県からも少々アクセスに時間がかかりますが、訪れる価値は充分にあるはず。ぜひ自然の豊かな恵みを存分に味わう旅を計画してみてください。<text&photo:岡本大樹>
2019/01/13| TAGS: lifestyle
お出かけ
ご当地グルメ
むろと廃校水族館
室戸半島
室戸岬
岡本大樹
旅行
水族館
絶景
金目鯛
高知県
きれいのニュース | beauty news tokyo