冒険家と対談した際、約1か月間、人との接触を断ち、
山の自然の中に籠った経験をお話してくださいました。
最初は静けさに対する恐怖感を覚えるけれど、
徐々に自然と対話するような不思議な感覚になっていき、
第六感のようなものが研ぎ澄まされていったそうです。
その対談直後の旅先で私は自然の音に耳を澄ませていました。
鳥や虫の声、波の音、木々が風に揺れ、葉が触れ合う音など、
普段、耳に入っていたけれど意識すると、また違って聞こえてきます。
次第に花や土の匂いに意識が向くようになり、遂には樹木にまで触れていました。
心が穏やかになっていくことに気づきます。
その感覚に魅せられたのでしょう。
普段の都会の生活でも街路樹に意識が向くようになりました。
あれから12年。
今では自然に対する気配のような物まで感じとろうとしています。
科学では解明できていないけれど、
我々の祖先が感じていたであろう自然に対する意識や考え方は大切にしたいと思う今日この頃。
AIなど世の中が進化していくからこそ、
自然に対する感覚も研ぎ澄ませておきたいと思っています。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/>
2019/11/09| TAGS: lifestyle
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