広いヨーロッパの真ん中“中欧”の東寄りに位置している【ハンガリー】。物価は日本の半分ほどとかなり安く、東欧と西欧のどちらへもアクセスしやすいことからヨーロッパ旅の拠点としてもオススメの国になります。そんなハンガリーの首都・ブダペストはヨーロッパ随一とも言われる夜景の美しさで“ドナウの真珠”とも呼ばれ、見どころも盛り沢山です。
|世界遺産を愉しみながらブダペストの街を散策
旅行者がブダペストで必ず訪れる場所が「ブダ城」。中央駅や中心街からドナウ川を挟んだ向こう側の高台にそびえていいるブダ城は“ブダ王宮”とも呼ばれ、ドナウ河岸と共に世界遺産に指定されています。
現在でこそ橋を渡れば行き来できますが、もともとブダペストはドナウ川の東岸と西岸で別々の町。西岸の町ブダとオーブダ、東岸の町ペストが19世紀になって合併され、ブダペストが誕生しました。その際、ドナウ川に最初に架けられた橋が「セーチェーニ鎖橋」です。
▲セーチェーニ鎖橋の東西には見応えたっぷりの4頭の立派なライオンの彫像があります。また、奥に見えているのはブダペストの大きな見どころの1つ「国会議事堂」
このセーチェーニ鎖橋は現在ブダペストにある橋の中で最も美しいものとされ、多くの観光客が訪れる場所となっています。そして、ネオ・ゴシック建築の国会議事堂も遠目からでも大迫力の美しさ。
▲国会議事堂の内部の見学も可能です(要チケット予約)
実際にブダペストの街を散策するコースとしては、国会議事堂をスタートとしてセーチェーニ鎖橋を渡り、ブダ城へ向かうのがオススメ。
なお、ブダ城までは曲がりくねった遊歩道が整備されているので、徒歩で上がることもできますが、ケーブルカーを使えば時間の節約ができる上に、ゆっくりと景色を愉しみながら高台まで登っていくことができます。
|夕方以降はさらに見応えアップ
ブダ城からの景色は、ドナウ川や川に架かる鎖橋、「聖イシュトバーン大聖堂」などを一望できる素晴らしいもの。夕方にはその美しい景色を写真に収めようとカメラを持った多くの観光客が城内に集まります。
さらに夜に近づくと街に明かりが灯り始め、ライトアップされた国会議事堂は昼よりもグッと荘厳な雰囲気を醸し出します。
ブダ城と一口に言ってもかなり敷地が広く、ケーブルカー乗り場の南側には「ブダペスト歴史博物館」や展望スペースがあり、逆側には「三位一体広場」や「漁夫の砦」などが並んでいます。漁夫の砦もペスト側を望むには絶好のスポット。昼夜問わず多くの観光客で賑わっています。
三位一体広場のそばにはゴシック模様の屋根が特徴的な「マーチャーシュ聖堂」という教会も。教会内部の装飾やステンドグラスも美しく、ここで戴冠式が行われたことから皇后エリザベートの像も見ることができます。
▲ブダペストの治安はかなり良く、夜でも明るい場所であれば問題なく散策できます
また、国会議事堂だけではなく鎖橋をはじめとする様々な施設もライトアップ。もちろんブダ城自体もライトアップされるので、昼とは一味違う散策を愉しんで1日の観光の締めとしてみてください。
|絶対食べるべきは「グヤーシュ」&「フォアグラ」
ハンガリーは公共交通機関の料金やスーパーでの買い物だけではなく、レストランやバーでの外食においても同じように物価の安さを感じられます。しかも、ハンガリーには日本人の舌に合う料理が多いのも嬉しいポイントです。
中でも絶対食べておきたいのが、ハンガリー料理の中でも特に有名な「グヤーシュ」という牛肉やじゃがいも、パプリカなどを材料としたスープになります。ハンガリーに限らず周辺国で食べられる料理ですが、発祥はハンガリー。ブダペストのローカルなレストランではほぼどこでも提供されているので、いろいろなお店で食べ比べるのもオススメ。ただ、スープとは言っても食前の軽食という感じではなく、メインと呼べるくらいのボリュームです。
他にも食べておきたいブダペストのグルメは、世界三大珍味の1つである「フォアグラ」です。
ハンガリーにフォアグラのイメージはあまりないかもしれませんが、実はハンガリーはフランスに次いで世界で二番目にフォアグラを生産している国。しかも、ブダペストでなら、かなり破格と言える料金で味わえます。レストランによってはスターターとして提供しており、その場合はプレートで¥1,000程度ということも。好きな方はもちろん、苦手意識を持っている場合も手軽に試すことができます。
ハンガリーの首都・ブダペストは、観光スポットも多く、美しい夜景があり、美味しいものも揃っていて、しかもヨーロッパ旅の拠点にできる魅力いっぱいの街。
日本人が選ぶ旅先としてはまだそれほどメジャーではありませんが、数日の滞在では足りないくらいの魅力を持った場所なので、今後ヨーロッパ旅を計画しているなら、ぜひブダペストを拠点にスケジュールを組んでみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>
2020/04/19| TAGS: lifestyle
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