黄金のパゴダが輝くアジアの国【ミャンマー】。あまり日本では観光情報が取り上げられませんが、実は見どころの多い素敵な国です。今回は最大都市であるヤンゴン周辺の見逃し不可のスポット「シュエダゴン・パゴダ」&「ゴールデンロック」、そしてご当地グルメの「モヒンガー」をチェックしてみましょう。
|黄金が眩しい!シュエダゴン・パゴダ
日本では寺社仏閣というと、静かで厳かな雰囲気というのが一般的で、建物も落ち着いた色調のところが多いものですが、ミャンマーには金ピカに輝くパゴダが町に点在しています。
交通の要所にあり繁華街の中心地にあたる「スーレー・パゴダ」、長さ65mもの大きな涅槃像を見られる「チャウタッジー・パゴダ」など見どころに溢れていますが、その中でも特に人気があり、ヤンゴンひいてはミャンマーのシンボル的な存在となっているのが「シュエダゴン・パゴダ」です。
その人気の理由は一目瞭然。とにかくパゴダの中の至る所が黄金色に輝いているのです。ミャンマー仏教の総本山であるからこその豪華さは見るものを圧倒します。
伝説によると約2500年前に建てられたとされるこちらのパゴダ、幾度も地震の被害にあい、現在のパゴダの原型が造られたのは15世紀になってからとのこと。全体の敷地がとても広いのも特徴の1つで、東西南北に入口が設置されています。入口から境内までは階段かエスカレーターで上るという形で参拝でき、その道中にはお土産物も多く売られている、かなり活気のある場所となっています。
ヤンゴン中心部からは少し北部に位置していて境内は小高い丘のようになっているため、離れたところからでもその仏塔の輝きを見ることができます。金ピカ感は夜の方が感じられますが、青空の下の黄金も美しいので、時間があれば昼と夜両方訪れてみましょう。
|今にも落ちそうな「ゴールデンロック」からパワーをもらおう
シュエダゴン・パゴダだけでなく、近年日本人にも少しずつ認知度が高まってきているのが「チャイティーヨー・パゴダ」。ヤンゴンの北東に位置する小さな町・チャイティーヨーの山の上にあるパゴダで、そこにある「ゴールデンロック」がとても神秘的で人気を集めているのです。
ゴールデンロックはその名前から分かるように大きな金色の岩のこと。周辺の山々の景色も含め、神々しさが感じられます。ヤンゴンからは早朝出発でなんとか日帰りできるくらいの場所ですが、ぜひ観光に組み込みたいスポットです。
その大きさや金ピカ感もそうですが、さらに今にも落ちてしまいそうな場所に置かれているという点もこのゴールデンロックの面白さ。上写真でも分かるかと思いますが、「なぜ落ちないのだろう?」と疑問に思うこと間違いなしです。一風変わった景色ですが、パワースポットとして多くの人が訪れる理由もそこにあるのでしょう。
なお、男性のみになりますが晴天時にはゴールデンロックの近くに行って金箔を貼ることもできます(宗教上の理由により女性は禁止)。そのご利益に授かりたいならぜひ足を運んでみましょう。
また、シュエダゴン・パゴダも同様ですが、パゴダ内は“裸足で歩く”のがルール。靴を入れる袋を観光する際は1つ持ち歩くようにしましょう。
またもう1点、チャイティーヨー・パゴダに行く際には覚えておいてほしいのが、ヤンゴンからゴールデンロックまでの道のりは“かなり険しい”ということ。ヤンゴンからなんとか日帰りできると紹介しましたが、チャイティーヨーに着いた後、パゴダまで行くにはさらに山道を揺れながら走るトラックの荷台に乗って運んでもらう必要があります。大変な道のりではありますが、その分辿り着いたときには感動が待っているので、そんな険しい道中も愉しんでくださいね。
|麺料理が美味しいミャンマーのご当地麺「モヒンガー」とは?
インドやタイなどの周辺国のグルメは日本でもすでにポピュラーですが、ミャンマー料理を目にすることはかなり稀。しかしながら、実はミャンマーの食べ物も日本人の舌に合ったものが多いのです。
その中でもヤンゴンを中心にミャンマー全域で食べられていて、国民食とも言われるご当地グルメ「モヒンガー」は外せません。お店によって提供の仕方は変わりますが、ナマズなどの魚でダシをとったスープで米粉麺を食べる料理となります。
米粉の麺はビーフンやフォーなどで馴染みがあると思いますが、ナマズのダシと聞くと少々抵抗を覚える方もいるでしょう。お店によっては魚臭さを感じる場合もあるので苦手に感じる方もいるかもしれませんが、日本でも煮干しラーメンなどちょっと特徴的な味が逆にクセになったりしますよね?! ミャンマーに来たからには一度チャレンジしてみることをオススメします。
他にも、ミャンマーならではの食文化を体験したいのであれば、屋台や露店を見て回って気になった商品をチョイスしてみるのも1つの愉しみ方。
「屋台はお腹が心配…」という方でも、しっかり火を通した焼き鳥や焼きそばといったものなら安心して食べられるはずです。単純にどんな料理があるのか見ながらブラブラ歩くだけでも愉しいので、滞在中に一度は散策してみるのをオススメします。
ミャンマーの首都は2006年にヤンゴンからネピドーに移動しましたが、今なおヤンゴンはミャンマー最大都市としての機能を果たしています。
もちろん観光の拠点となるのもヤンゴンになので、ぜひその魅力を体感してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>
2020/08/09| TAGS: lifestyle
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