腸内には「およそ1000種類、40兆個もの腸内細菌が棲んでいる」と言われていますが、実はこの腸内細菌は酸素があると生きられないものが多く、大部分は酸素が少ない「大腸」に棲んでいます。そんな腸内細菌の中でも、体に有益な働きをしてくれる善玉菌の代表が「乳酸菌」と「ビフィズス菌」とされ、大腸に多く棲んでいるのが「ビフィズス菌」です。
「ビフィズス菌」は小腸で消化されない水溶性食物繊維やオリゴ糖といったエサを食べて「短鎖脂肪酸」を作ります(乳酸菌は「短鎖脂肪酸」を作りません)。この「短鎖脂肪酸」は免疫細胞を活性化させ、腸の粘膜で作られる免疫物質「IgA抗体」の産生を促進。そして、この「IgA抗体」が血管から全身を巡って様々なウイルスの体内侵入を防ぎ、感染症予防に大きく貢献するのです。つまり、「ビフィズス菌」と一緒に「エサ(ビフィズス菌を元気にする食材)」を摂って大腸で「短鎖脂肪酸」を出すことが免疫力を高めるための大切なポイントと言えます。
|大腸から免疫力UPを促す簡単レシピ2種
それでは医師で健康ソムリエの石原新菜先生(以下、石原先生)監修のもと、栄養士の若宮寿子先生が開発した2つのレシピを紹介します。いずれも「ビフィズス菌」を手軽に摂れるヨーグルトと「エサ(ビフィズス菌を元気にする食材)」となる食材を組み合わせたものとなっているので、大腸から免疫力UPを促してくれます。
A. 根菜のスパイシーヨーグルトソース
ビフィズス菌(ビフィズス菌入りヨーグルト)とビフィズス菌を元気にする食材(根菜・生姜)を一緒に摂れるホットサラダです。
|材料| 2人分
かぶ…1個(120g) にんじん…60g ごぼう…60g ブロッコリー…50g
<スパイシーヨーグルトソース>
ビフィズス菌入りヨーグルト…100g
(A)生姜(みじん切り) …10g ニンニク(みじん切り)…2g みりん…大さじ1
(B)顆粒コンソメ…小さじ1 マヨネーズ…20g カレー粉…小さじ1
|作り方|
(1)かぶを葉の付け根を少し残し皮をむき6等分のくし形に切って、にんじんを厚さ5mmの斜め切りに、ごぼうを小さめの乱切りにする
(2)耐熱皿に(1)を盛り、ラップをかけて電子レンジ(600w)で6分加熱する
(3)ブロッコリーは小房に分け、ラップで軽く包み電子レンジ(600w)で1分加熱する
(4)耐熱ボウルに(A)を入れ電子レンジ(600w)で40秒加熱し、(B)とビフィズス菌入りヨーグルトとよく混ぜ合わせる
(5)(2)と(3)を皿に盛り合わせ(4)のソースを添えて出来上がり
B.サーモンの味噌ヨーグルトソース
2020/12/14| TAGS: IgA
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