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海と山の魅力を深くじっくり愉しむ【静岡・伊豆半島】旅の見どころ

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伊豆半島にはほとんど平地はなく、内陸部は山ばかり。そのため、海側の自然だけでなく、山側の魅力も多数。そんな山側で見逃せないスポットが「浄蓮(じょうれん)の滝」です。

 

 

行ったことがなくとも多くの人が知る名前でしょう。それもそのはず、この滝の名前は石川さゆりさんの演歌「天城(あまぎ)越え」に登場しているのです。この曲が発売されたのは1986年と、すでに30年以上が経っていますが、現在でも歌い継がれ、聞いたことがないという方はかなり少ないのではないでしょうか。ちなみに、天城越えの「天城」というのは伊豆半島の真ん中にある「天城峠」のことを指していて、その周辺の観光名所として挙げられるのが、この「浄蓮の滝」となります。

 

また、文学作品で登場することも多く、『伊豆の踊り子』(著:川端康成)や『天城越え』(著:松本清張)の舞台としても知られています。

 

 

滝自体は駐車場のすぐそばにある観爆台からでも見ることができますが、下まで行くと、よりその迫力と力強さを感じられます。また、滝の周辺の壁面は柱状節理といって、柱状の岩が並んでいるような大きな壁となっているのも特徴。幾何学模様のような美しい岩壁も一緒に愉しむなら、下から見る方がオススメです。それほど大変な道のりではなく、5分ほどで歩いて下りられます。

 

また、伊豆はワサビの名産地ですが、「浄蓮の滝」のすぐそばには、ワサビが育てられているワサビ沢があります。

 

 

ワサビを育てるためには、きれいな水が必須ということもあり、こちらも産地ならではの景色を愉しむことができます。売店ではワサビを使った商品やワサビそのものが販売されているので、合わせてチェックしてみましょう。

 

 

伊豆というと温泉が有名で、ゆっくり過ごすリゾートといったイメージが強いかもしれませんが、半島には見応えのある自然のスポットがいくつもあり、ドライブにも最適です。

 

 

海も山も愉しめるという半島ならではの魅力を、気軽にアクセスできる伊豆半島で堪能してみてはいかがですか? <text&photo:岡本大樹>


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