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ノスタルジーにひたる宿。伊豆・修善寺温泉【湯回廊 菊屋】でタイムスリップ

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「湯回廊 菊屋」ならではの見どころが、宿名にもなるノスタルジックな“回廊”です。明治期以降増築を繰り返し回廊でつないだことから、長い廊下が迷路のように伸びています。チェックイン時に渡される館内マップを忘れると、迷うこと必至。それもまた、菊屋の楽しみ方のひとつです。

 

▲菊屋と言えば、この場所が外せません。閑静な庭園を一望できる宿を代表するスポットです

 

▲映画のワンシーンを思わせるような回廊は、雰囲気を楽しむようにゆっくりと巡りたい

 

▲回廊に設けられた休憩所。レトロな椅子に腰をかけると、時の流れが感じられます

 

▲テラスからは鯉が泳ぐ池と緑豊かな庭園が広がります

 

 

 

|種類豊富なお風呂場を堪能

 

湯回廊 菊屋には2箇所の男女別大浴場と4箇所の貸切風呂があります。どれも個性があるお風呂場で、老舗旅館の風情を味わえます。

 

▲「朱雀の湯」の女湯には内風呂と露天風呂が設けられ、男湯は露天風呂のみ。春の新緑、秋の紅葉が湯船に映ります

 

▲「朱雀の湯」の女子露天風呂<写真提供:湯回廊 菊屋>

 

▲宿の名物「菊風呂」はノスタルジックな雰囲気。もう一方の「菊風呂」は川の流れをイメージしたお風呂場で、朝と晩とで男女の入れ替えが行われます

 

▲菊の紋様が掘りこまれた湯船の縁の贅沢な造り。ここ以外でも館内至る所で菊の模様に出会えます

 

▲貸切露天風呂「黎明の湯」には丸い湯船の「月」と六角形の「星」があり、四季折々の景色を楽しめます

 

貸切風呂は4箇所。2箇所が露天風呂タイプで、もう2箇所はレトロな雰囲気の内風呂タイプ。予約不要で、空いていれば自由に使えます。

 

▲内湯の「貸切夢想風呂」は「古代の湯」(写真)と「岩戸の湯」を用意。あつ湯好きの方に人気です

 

 

 

|湯上りのドリンクや名物「夜鳴きそば」が無料

 

ちょっとした無料サービスがあるのも「湯回廊 菊屋」ならではのおもてなし。菊風呂の入口にはアイスキャンディーが用意されるほか、「漱石の庵」のコーヒーや夜食処の「夜鳴きそば」も無料です。

 

▲大正時代の建物「漱石の庵」は24時間利用できるラウンジ。コーヒーや乳酸菌飲料などが用意されます

 

▲翌朝「漱石の庵」では、地元大木乳業の瓶牛乳を無料で提供。お風呂上がりの瓶牛乳は気分最高です

 

▲夜10時から無料で提供される名物の「夜鳴きそば」。シンプルな醤油ラーメンがクセになります

 

 

 

|純和風から和モダンまで多彩な客室

 

「湯回廊 菊屋」には純和風から和モダンまで、様々なタイプの客室があります。2021年には半露天風呂付き客室の別邸「水の語り部」と、新館「風の語り部」がオープン。どちらも無料でアルコール飲料をいただける特典付きです。

 

▲菊屋は明治43年、夏目漱石が2カ月ほど療養し、生死の境をさまよった「修善寺の大患」の舞台です。今も漱石ゆかりの客室「梅の間」が現存し、宿泊客がいないときは見学ができます

 

▲2021年春にオープンした新館「風の語り部」。和モダンの客室で、アルコールやソフトドリンクが飲み放題の専用ラウンジがあります

 

2021年に誕生した別邸「水の語り部」は全室に半露天風呂付き。部屋ごとに間取りが異なり、何度泊まっても新鮮な気分を味わえます。無料で飲めるアルコールやソフトドリンクの自販機は「水の語り部」ならではのうれしいサービスです。

 

▲別邸「水の語り部」は、専用の吊り橋で行き来します

 

▲別邸「水の語り部」の客室。写真はベッドルームが別室となるタイプ

 

▲水回りがすべて独立した、使いやすい客室。シャワーブースの奥に半露天風呂があります

 

▲ヒノキの清涼な香りがする湯船には温泉が注がれます。木製の無双窓を開けると桂川の渓流を望めます

 

▲3種類のお着き菓子。気に入ったらお土産に購入しましょう

 

▲湯めぐりに便利な竹でできた湯かご。半露天風呂付き客室には、タオル類が1人2枚ずつ用意されています

 

▲客室や回廊、大浴場など、館内いたる所に菊の花があしらわれています

 

ノスタルジックな館内を歩いてみると、まるで映画やテレビドラマの主人公になった気分。伊豆・修善寺温泉「湯回廊 菊屋」で明治、大正、昭和初期へとタイムスリップしたような滞在を楽しんでくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:湯回廊 菊屋 https://www.hotespa.net/hotels/kikuya/


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