島の北側はほとんど平坦な土地ながら、南側はかなりの急勾配が目立つ与論島。その高台にあるのが「与論城跡」です。
かつての三山時代、沖縄本島が3つに分かれていた際に「北山王国」に属していた与論島。与論城はその際に築城が計画されたものの、結局完成には至らなかったお城になります。現在では石垣が残るのみですが、西側の海を眺めるのに最適なビュースポットとして有名で、晴れていれば海の向こうに沖縄本島を望めます。
また、与論城跡の近くには、「地主(とこぬし)神社」や与論島の文化や自然のことをまとめて学ぶことができる「サザンクロスセンター」も。ぜひ一緒に訪問し、与論島の歴史をより深く探ってみましょう。
|美味しい海の幸、スーパーフード「モリンガ」も見逃せない
最後に紹介するのは与論島のご当地グルメ。ぜひ押さえておきたいのが、近年少しずつ注目され始めているスーパーフード「モリンガ」を使った料理になります。
▲見た目は太めの茶そばのような「モリンガ麺」はモチモチとした食感が特徴
「モリンガ」はインド原産の植物で、栄養価の高さと栄養バランスの良さからスーパーフードとして活用されている食材。国内では奄美や沖縄を中心に栽培されています。与論島もモリンガを育てるのに適した環境であることから、島内の飲食店ではモリンガ麺(上写真)やモリンガティーなどのメニューを提供。ご当地グルメとしても注目されているので、訪問の際にはチェックしてみてください。
また、奄美群島の中でも最南に位置する与論島は、自然面においても文化面においても、沖縄との類似点も多数。
そのため、沖縄料理の定番食材である「島らっきょう」や「ゴーヤ」を使ったメニューや近海で獲れる新鮮な魚介類の刺身など、さまざまな食事を味わえます。
車があれば1時間ほどで一周できてしまうくらい小さな島ですが、見どころ溢れる与論島。
奄美と沖縄、両方の特徴を併せ持っているので、じっくりとその魅力を探してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>
2021/06/11| TAGS: lifestyle
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