小さな町の教育委員に就任していた頃、子どもの便秘率の高さが話題に出たことがあります。
アンケートを探っていくと、原因の1つに和式トレイが指摘されました。
現在、日本の家庭の洋式トイレ率は9割近い。
日常的に「しゃがむ」動作をしなくなったため、
かかとをつけて「しゃがむ」ことができない子どもも多いのです。
当然、トイレで用を足さなくなる傾向になることは想像に難くありません。
しゃがむ姿勢の文化がない欧米人は、できない方が多い話を耳にしたことはあったのですが、
日本も同じ状況ということ。
しかし、アジアやアフリカを旅すると、まだまだ和式トイレも多い。
日本の公衆トイレだって、まだまだ和式トイレはあるし、
災害時、やむを得ず、外で用を足さなくてはらないことも考えられます。
そのために和式トイレも一つ残した方がいいとおっしゃる教育委員もいて、
私も、その意見に賛成でしたが、
結局、和式トイレは全てなくなり、洋式トイレに改修されました。
便秘率は減少傾向になったと聞くので現場の判断としては、よかったのでしょう。
ただし、将来、公衆電話の使い方がわらかないように、
和式トイレの使い方がわからない子どもたちが出てくる可能性はあります。
少なくとも、かかとをつけて「しゃがむ」訓練はしておいた方がいい……と、今も思うんですよね。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/>
2021/07/03| TAGS: lifestyle
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