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芋づる式で蘇る旅の記憶

【思考をキレイにする旅の仕方(275)】散歩の中にこそ、記憶に刻まれる音や光景が転がっています

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千葉県は房総半島に滞在しています。

 

今朝は鴨川漁港の周辺を散歩していました。

 

波の音や鳥の声、浮子(停泊中の船に傷がつかないように取り付けられた物)がぶつかりあう音など、

 

漁港に転がる音を感じながら。

 

 

背中が曲がった高齢者の女性が歩いていました。

 

左手には拍子木くらいの魚の柵(ブロック)、

 

右手からはタバコの煙が上がっています。

 

 

穏やかな笑みを浮かべながら、

 

最後に一吸いすると、

 

彼女の足元の側溝の隙間に吸い殻を捨て、

 

近所の方に挨拶をして、家に入っていきました。

 

彼女の生活どころか人生にまで興味が湧きます。

 

 

タバコはいつから、どの銘柄を……

 

あの魚を使って、どんな朝食を……

 

昔は、リヤカーで魚の行商をしていて、今は魚屋さん、

 

いや、あの魚を使ったツマミを出す名物スナックのママ……

 

あの、おばあさんの魚屋で買ってみたいし、スナックなら行ってみたいとさえ思わせてくれます。

 

 

こうした散歩で見かけた一コマから様々な空想が広がっていくものです。

 

だから旅は楽しいんですよね。

 

散歩の中にこそ、記憶に刻まれる音や光景が転がっています。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/


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