2021年4月にオープンしたばかりの【hotel tou nishinotoin kyoto by withceed(ホテル トウ 西洞院 京都 バイ ウィズシード)】は、すでに女性に大人気。銅板を張り巡らせたアプローチや、ミステリアスな「石」が置かれたロビーや大浴場など、非日常を感じながらも、京都らしい伝統とモダンが共存するホテルです。
|異世界を思わせるホテル
ホテルtouは京都駅から徒歩10分ほど、西本願寺と東本願寺の間を南北に通る「西洞院(にしのとういん)通り」に立つホテルです。そんな土地柄か、周辺は仏具店が点在する住宅地ですが、一歩ホテルへ踏み入れると、異世界を思わす空間に驚かされます。
▲夜になると窓にLED照明が灯るので、全ての客室が鮮やかに浮かび上がり、美しい姿を現します
▲小さな入口を入ると、ホテルのイメージカラーであるコッパー(銅)を張りめぐらせたアプローチ
デザインを監修したのは、最先端の建築を次々に生み出す「SUPPOSE DESIGN OFFICE」。アプローチは、奥の光を目指して細く長い路地を進むうちに、街の喧騒から静けさへと気持ちをシフトさせる、ロビーにとっての前室のような存在です。
▲細長い銅箱のようなアプローチを抜けると、一転して広々としたロビーが現れます。目の前には大きな石が置かれ、照明を落とした空間はモダンな寺院を思わせる厳かな雰囲気です
ロビーでゲストを迎えるシンボリックな「迎石(げいせき)」は閃緑片岩。館内の7か所に置かれた石は、造園クリエーター「庭譚」の橋本善次郎氏によって選ばれています。何かを語りかけてくるようなミステリアスな石の存在も、このホテルの魅力です。
▲シンプルなレセプションの前には円盤型のテーブルが置かれ、和紙作家ハタノワタル氏により厚く重ね張りされた和紙の風合いが、広いロビーのアクセントになっています
▲照明を落としたロビーに浮かび上がる明るい窓は、町屋作りの中庭を思わせます
▲見る角度を変えると趣きが変わる「迎石」。右手はライブラリーになっていて、その先が宿泊エリアです
▲ライブラリーの書籍は、ブックディレクター幅允孝氏の選書集団「バッハ」が監修
ライブラリーの書籍は京都の伝統や文化を中心に、「京都の奥を知る」、「余白の美」、「日本の距離と間合い」、「静寂の中につくる自然」、「境界をめぐる建築」など、5つのテーマから選ばれています。
▲ロビーから見た見た中庭「窟(クツ)」。5種類の苔が生え、奥には石が鎮座します。この石は、レストランからも間近に見ることができます
|一番人気の「テラス付きtouプレミアムキングルーム」
2021/10/29| TAGS: lifestyle
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