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自分好みの京都旅がラクちん簡単◎ 貸切観光タクシーで巡る【京都旅<龍安寺〜銀閣寺>】

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次は戦国武将にゆかりのある小さなお寺がたくさん集まっているという「大徳寺」へ。

 

 

そのうち普段は見ることのできないお寺(2箇所)が秋の特別公開をしていました。今回はそのうちの1つ、三木さんイチオシの「黄梅院」に向かいます。

 

 

「黄梅院」は織田信長が父・信秀の追善菩提のために小庵「黄梅庵」を建立したことに始まり、本能寺の変によって信長が急逝すると、豊臣秀吉がこれを徐々に増築し、天正17年(1589年)に「黄梅院」としました。「信長と秀吉が建物を、そして庭を作ったのが千利休。誰もが聞いたことのある有名どころがたくさん関わっているお寺なのですが、意外にも訪れる方が少ない穴場スポットなんですよ」と三木さん。

 

 

門を入ってすぐの庭は紅葉と地面に生えた苔の美しいコントラストが印象的。残念ながら庭から先(黄梅院の内観や庭)は撮影NGなのですが、中にある庭の地面にも沢山の種類の苔が生えていたり、樹木の下にもみじがあえて集められていたりと、緑の中に映える赤い色がまたきれいです。

 

入口や庭に沿って設けられた通路部分の屋根の高さがとても低く、当時の人の身長に合わせて作られているそうですが、特に背の高い人は体を屈めて通らないと、頭がぶつかってしまいそうなほど。そして庭を眺めながら進んでいくと、至る所に茶室があります(合計8つも!)。「茶室には躙り口(にじりぐち)から入るのですが、刀などつけていたらつかえてしまって入れません。つまり茶室の中では身分の違いは関係ないという、誰しもが頭を下げて茶室の中に入っていくつくりになっているんです」と三木さん。

 

そして、見逃せないのが種類豊富な植物、軍旗瓢箪をかたどった池、不動三尊石、加藤清正が持ち帰ってきたと言われる朝鮮灯篭を配した「直中庭(じきちゅうてい)」です。植えられているそれぞれの植物に意味があるそうで、無造作に置かれているようで完璧に整えられているように感じます。

 

ここもできればゆっくりと過ごしたいお寺。少し時間を多めにとって美しい庭を眺めて穏やかに過ごしてみたい場所です。

 

 

 

|庭を楽しむなら「金閣寺よりも銀閣寺」?!


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