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蟹は1人で食べてこそ美味しい!【界 加賀】で味わう星野リゾート流美食のススメ

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みんなでワイワイ食べる蟹も楽しいけれど、1人で味わい尽くす蟹ほど、その美味しさをひしひしと実感できる体験は他にありません。そこで、石川県の山代温泉にある星野リゾートの温泉旅館【界 加賀】では、ズワイガニをまるごと1杯1人で楽しむ「ひとり蟹会席」プランを用意。冬の北陸ひとり旅を、ぜひ満喫してみませんか?

 

 

 

|冬の北陸といえば、ズワイガニ!

 

11月6日から3月20日ごろまで解禁になるズワイガニ漁。「界 加賀」では11月7日から3月10日まで、ひとりで存分に蟹を楽しむ「ひとり蟹会席」プランを用意します。個室で1人蟹に向き合い、じっくりと味わいながら旬の味覚を愉しみつくす。これこそ現代人の癒しであり、最高の贅沢です!

 

▲加賀温泉郷の山代温泉にある「界 加賀」

 

「界 加賀」は、1624年創業の老舗旅館「白銀屋」を受け継ぎ、文政年間(1818年~30年)に建てられた木造2階建ての町屋造りを残しつつ、2015年に宿泊棟を新築。その白銀屋に逗留した美食家にして陶芸家の北大路魯山人が「器は料理の着物」と教えたとおり、九谷焼や山中漆器など、器と料理のコラボレーションも楽しめます。

 

▲お酒を注文すると、九谷焼のお猪口で用意されました

 

寒くなり始めると石川県民が楽しみにするのが香箱蟹。これはズワイガニのメスのことで、身体こそオスの半分ほどですが、お腹にプチプチした茶色い卵の「外こ」と、甲羅の中のオレンジ色をした未成熟卵の「内こ」とを抱えた逸品です。

 

▲先付けの「香箱蟹」は宿オリジナルの九谷焼の器で運ばれ、酸味と甘みが絶妙な三杯酢のジュレでいただきます

 

この日のお造りは、鯛、ぶり、炙ったさわらの3種盛り。星野リゾート特製の醤油と梅肉ダレでいただきます。厚切りのぶりは脂がのっていて、そのままでも美味しいのですが、添えられた菊の花をのせると、さっぱりとした食感でさらに美味しさがアップします。

 

▲古九谷の器で提供された「お造り取り合わせ」

 

1人旅専用の「ひとり蟹会席」は、蟹を一杯まるごといただけるスペシャルプラン「しめ縄蒸し六種のコンディメント」です。「しめ縄蒸し」とは、「界」の総料理長が江戸時代の文献を参考にあみ出した調理法で、活蟹の全身を荒縄で巻いて30分蒸すことで、身がふっくらと仕上がります。調理前の蟹を見られるのも気分が盛り上がる趣向です。

 

▲メインディッシュはズワイガニの「しめ縄蒸し六種のコンディメント」。「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」でも紹介された絶品の品です

 

このプランではタグ付き活蟹を提供。タグは蟹の産地や大きさを保証するもので、石川県のタグは水色です。蟹が港の近くで採れる石川県は、新鮮さがウリです。

 

▲タグには水揚げ港の名などが入ります

 

ほんのりと塩味を感じる蟹の身は、しめ縄の香りも楽しめます。ふっくらとして旨味がギュッと詰まった「しめ縄蒸し」。九谷焼の大皿に乗って、蟹味噌の甲羅焼きとともに運ばれます。

 

▲蒸されたばかりのしめ縄蒸しの蟹。切れ目が入って食べやすく、蟹の味に没頭できます

 

蟹そのものの味を満喫したら、続けて6種類のコンディメンツ(つけダレ)でいただきます。「蟹塩とすだち」、日本酒に鰹節や梅干などを入れて煮詰めた「煎り酒」、魚醤を煮切り酒で割った「割りいしる」、「アボガドマヨネーズ」「蟹酢」、雲丹と太白ごま油の「牡丹太白」など、味の変化を楽しみながら、一杯の蟹を最後まで味わい尽くしました。

 

▲蟹は「六種のコンディメント」で味の変化を満喫します

 

▲優しい味付けのカニ鍋

 

料理の締めは、スタッフがカニ鍋の残り汁で雑炊を作ります。山中漆器の工房を訪ねる「手業のひととき」体験者には、山中塗の器で雑炊をいただけるサービスも。

 

▲身体がほっこり温まる「蟹雑炊」

 

「金時のデザート」は、さつまいものムースの上に生クリームとレモンのシャーベットがのった3層仕立て。さつまいもの優しい甘味とシャーベットの酸味がマリアージュする絶妙な味を楽しめます。

 

▲「界 加賀特製金時のデザート」

 

 

 

|朝食を美味しく食べるコツは「加賀おはよさーん体操」


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