リモートワーク中心の働き方になってから、約2年。わたしにとって「集中したいときに、いかにその集中を途切れさせずにいられるか」が大切なテーマとなりました。
今から約20年前。当時一緒に働いていた、かなりスキルの高いエンジニアさんから言われて以来、ずっと記憶に刻み込まれているのが、「開発に集中している(プログラムをかいている)とき、1日に3回くらい割り込みが入ると、その日の効率がかなり落ちてしまうんです」という言葉です。
その人は、とにかく自分が集中して開発できる状況を保つために努力をしていたし、スキルも社内で5本の指に入るくらい高かったので、その言葉にはとても説得力がありました。
集中には2種類あって、誰かに話しかけられても途切れさせずに緩やかに保ち続けられるものと、話しかけられてしまうことで一気に集中が途切れてしまい、また復活させるのが難しいものがあると思っています。そのエンジニアさんが必要としているのは明らかに後者でした。それ以来、わたしは特にエンジニア、デザイナー職の同僚に対しては、声をかけるタイミングや伝える内容などを事前にしっかり考えるようになりました。
リモートワークは、実はかなり集中を妨げられることが多いです。理由は、Slackなどでのテキストコミュニケーションが増えたから。直接話しかけられることはないものの、タスクバーにSlack通知の赤いバッジが表示されると「早く返信しなければ!」とつい焦ってしまい、今進めている作業を止めてしまいがちに…。それは、リモートワークならではこその変化です。
出社していたときは、打ち合わせ中であれば返信しなかったのですが、リモートワークでは、 Zoomでの打ち合わせ中でもサッと返信ができてしまう。さらにいうと、貸与iPhoneを持ち歩いていれば、それこそちょっと席を外した時でも通知されるし、何をしていても合間に返信できてしまう…。
すべての通知にまともに反応していたら、集中時間をしっかり確保できるのは、勤務時間外、ということにもなりかねません。
そのため、わたしは、
・この仕事が終わるまではSlackやメールを一切見ないと決める
・(タスクバーに表示されたSlack通知の)赤いバッジにどんなにプレッシャーをかけられているように感じても「〇時までは作業に集中」と決めて無視する
・自分の集中時間は自分で死守する!
と決めました。どんなに大量のSlackがきていても、いったんすべて「見なかったこと」にします。わたしにとって今大切なことは、相手の連絡にこたえることではない! 自分が終えると決めた仕事を終えること。自分が条件反射でSlackに反応してしまうことがわかっているので、これを、いまだに毎日自分に言い聞かせています。
また、予定表に「原稿作成」「資料作成」「作業優先」などと1〜2時間まとめて設定しておくこともあります。そうしておけば、もしSlackを送ってきた人が「返事がすぐにこない!」と思ったとしても、予定表を見てもらえたら「今は作業中なのか(返信がすぐこなくても仕方ないか)」とわかってもらえる可能性があるからです。
自分の時間は自分で守る。
そのことを、20年前のあのときに教えてくれたエンジニアさんにはとても感謝しています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2022/01/23| TAGS: lifestyle
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