まるでSF映画やPCゲームに登場する超巨大施設。通称【地下神殿】。ここは河川の氾濫を防ぐため、埼玉県春日部市の地下に造られた「首都圏外郭放水路」です。見学ツアーに参加すると、そこには神秘的でフォトジェニックな世界が広がっています。
|施設稼働時以外は見学会を毎日開催
見学会はネットや電話での事前予約制。ここで紹介する「立坑体験コース」(110分 ¥3,000)のほか、「地下神殿コース」(60分 ¥1,000)、「ポンプ堪能コース」(100分 ¥2,500)、「インペラ探検コース」(110分 ¥4,000)が用意されていて、すべてのコースで地下神殿(調圧水槽)を見学できます。
▲ツアーの受付は、排水機場の一画にある地底探検ミュージアム「龍Q館」で行います
▲展示室では首都圏外郭放水路の役割を解説
はじめに「龍Q館」で、施設の役割を教えてもらいます。首都圏外郭放水路は、水害の原因になる5本の川と水路の水を増水時に取り込み、地下トンネルを通して、より大きな江戸川に放出する施設です。
▲地図上にオレンジ色で示された首都圏外郭放水路は、国道16号線の地下約50mに6.3キロに渡って作られた直径約10mの地下トンネル
▲首都圏外郭放水路のメカニズム
首都圏外郭放水路は、上図の左手にある4箇所の立坑から川の水を取り込み、トンネルを通じて右の立坑に流し、地下神殿として知られる巨大なプール「調圧水槽」で流れを弱めて、江戸川へ流すという仕組みです。
▲模型を使って首都圏外郭放水路の仕組みを解説
水が流れる模型を使い、倉松川のそばにある第3立坑から増水した川の水を江戸川へ流すまでを解説。川には越流堤という低い堤防が設けられ、水位が上がると自然に立坑へ水が流れ込みます。
|いよいよ「地下神殿」へ!
2022/02/05| TAGS: lifestyle
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