調圧水槽から一度地上に出て、次は第1立坑の巨大竪穴を見学します。他の立坑から流れ込んだ水は、第1立坑に溜めた後、地下神殿へと流し込まれます。
▲第1立坑の見学には、ヘルメットを被りハーネス(安全帯)を腰に巻いて行います。立坑のキャットウォークから底をのぞき込むと……
▲深さ71m、直径31.6mの巨大ピット。もっとも深い箇所で直径10mのトンネルにつながり、施設稼働時は川の水で満たされます
第1立坑は川とはつながっていませんが、第2立坑から第5立坑まで、4本の立坑から5本の川の水が流れ込みます
▲立坑の底まで続くタラップ
施設の稼働時は、オレンジ色をしたタラップの安全ネットが白く汚れた所まで、水位が上昇してきます。「立坑コース」では、このタラップの途中まで降りられます。
▲第1立坑のタラップを途中まで降りると、さきほど見学した地下神殿(調圧水槽)がよく見えます
第1立坑の水位が上がると地下神殿へと水が流れ込みます。もちろんそんなときは見学不可。施設が稼働すると、排水や土砂の除去など、数日の間見学会が休止します。
▲首都圏外郭放水路を監視して操作を行う中央操作室
首都圏外郭放水路の操作室は、通常1名で監視していますが、大雨や台風などで施設が稼働する時は8名ほどが24時間態勢で運用に当たります。中央操作室はドラマ「下町ロケット」の管制室とし利用されたほか、調圧水槽は映画「翔んで埼玉」や実写版「映像研には手を出すな」にも登場します。
埼玉県春日部市にある超巨大施設【地下神殿】こと「首都圏外郭放水路」。スケールが大きすぎて、神秘的にすら見える施設はとてもフォトジェニック。現実を忘れる体験に、身をゆだねてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:首都圏外郭放水路 https://gaikaku.jp/>
2022/02/05| TAGS: lifestyle
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