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【思考をキレイにする旅の仕方(307)】春の高速バス待合室は様々なドラマを想像できます

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新幹線の予定でしたが、高速バスを選びました。

 

もちろん新幹線の方が身体は楽ですが、旅のワクワク度が違います。

 

大好きな3列席の2階建てバスの一番前を予約しました。

 

 

高速バスの待合フロアに早めに到着し、

 

全体が見渡せる奥の方の壁際の椅子に座り、

 

イヤホンを耳に差し込み、ネット配信が選んだ「卒業」をテーマにしたステーションを選びます。

 

藤井風の「旅路」から始まりました。

 

まるで、私がいる場所をAIが感じているのではないかと思うような選曲です。

 

 

1メートルほどの高さのリュックを背負った2人組の男性、

 

お茶のペットボトル片手にチョコレートをつまむ仲がよさそうな高齢者夫妻、

 

マスク越しにも興奮度を感じるインドネシア人らしき男女のグループなど様々。

 

 

1人で待つ人は、ほとんどがスマホの画面を眺めている方が多い。

 

そんな中、キョロキョロと落ち着きのない若い女性から初めてのひとり旅を、

 

宙を眺めたままの長髪の20代後半らしき男性から夢破れて田舎に戻ることを、

 

背筋を伸ばしたままの中年男性から新しい場所での挑戦の決意など

 

これが高速バスを選んだ、もう1つの理由。

 

3月の時期は様々な変化の季節なので、待合室で様々なドラマを想像できるんですよね。

 

 

森山直太朗の「さくら」が流れました。

 

もうすぐ春。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/


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