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【思考をキレイにする旅の仕方(310)】ロードムービーから世界の実情を知ることもあります

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なかなか観る機会のないパレスチナのロードムービー「天国と大地の間で」を拝見しました。

 

パレスチナと聞くと難民など私には暗いイメージしかありません。

 

しかし、映画はパレスチナ人夫妻(正確には、これから離婚手続きしようとしているところ)のプール付きの豪邸の自宅から始まります。

 

パレスチナだろうがセレブはいる、つまり貧富の差は他の国々と同じようにあるという当たり前の現実に、ハッとさせられるんですよね。

 

 

夫のターメルは親世代がパレスチナ難民となってレバノンに逃れ、そこで生まれたパレスチナ人で、

 

オスロ合意の後で戻ることはできているけれど、IDも特殊で出国は不自由。

 

妻のサルマはナザル(イスラエルの領土になった場所)で生まれたパレスチナ人ですが、

 

父親はイラン寄りの共産主義者で無宗教の家庭で育っているという夫婦それぞれに複雑な背景があり、

 

旅の途中で出会う、ユダヤ系イスラエル人、アラブ系イスラエル人、ユダヤ系パレスチナ人、アラブ系パレスチナ人それぞれの想いによる確執、

 

そこに絡む宗教、政治思想、世界情勢など、大量の情報が詰まっています。

 

 

ロードムービーから世界の実情を知ることもあり、世の中は複雑な関係で絡み合っているなぁと改めて感じました。

 

そして、想像します。

 

ロシアで暮らすウクライナ人、ウクライナで暮らすロシア人、これからのウクライナ人の人生を。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/


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