わたしは、自分の中にいる「イライラマン」とのつきあい方が、日々楽しく生活するためにとても大切なのではないかと思っています。
ある週末のこと。娘と中学卒業祝い(これまでの我慢の反動で物欲フィーバー中)の買い物をするため外出しました。帰りは大雨。娘は大きな紙袋を4つ持っています。駅から家まで歩くとちょっと遠いので、タクシーで帰ってしまおうと、駅前で待っていました。空車が来たので手を上げ、そのタクシーも気づいてくれたのですが…。わたし達の方へ向かってくる途中で、別の男性が手を上げ停めてしまったのです。
激怒した娘:「あの人、うざ! キモ!」(暴言です)
…(もうすぐ)女子高生を敵にまわすと、こんな風に罵られるのか…おそろしいですね。
わたし:「だめだめ、イライラしたらもったいないよ。あの人のことで自分の心がイライラする方が腹立たない?」
わたしも半日歩いてヘトヘトだし、雨で寒いし、できるだけ早く帰りたかったので、「ひどい!」とは思いました。タクシーの運転手さんも、わたしたちに気づいていたのに、なぜ割り込んできた人を優先したのさ、とも。でも、怒ったところであのタクシーはもう戻ってはこないのです…。
だったら、さっさと忘れて次のタクシーを待った方がいい。こういう時、できるだけ早く気持ちを切り替えるのが「イライラマン」とうまくつきあうコツだと思っています。この時は、わたしが一緒になって怒らなかったことで、娘の怒りも割とすぐに鎮火しました。数分後には次の空車も来たので、めでたしめでたしです。
「イラッ」とすることって、日常生活の中で案外いろいろあります。でも、たいていのことは、そのことで頭の中を満たしてしまうのは悔しいようなことだったりしませんか? たとえば、わたしは駅の階段やホームなどでつばを吐く人がとてもとても嫌なので、朝の通勤中に目の前でされると「キィ~、朝から嫌な気持ち!」と思います。でも、そのことを頭に置いておく方が悔しいので、電車に乗るまでの間に忘れるようにしています。
「イライラマン」が顔をのぞかせたと感じたら、「まあまあ」となだめ「まあ、そうイライラせずに忘れましょうよ」となだめて、できるだけ早くお帰りいただくのが、日々機嫌よく過ごすコツ。最近は、「イライラマン」の勢いを失速させて登場させずにすんだら勝ち。「イライラマンに負けなかった、わたしえらい!」と自画自賛する、というささやかなゲームをしています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
1 2
2022/06/12| TAGS: lifestyle
コラム
スケジュール
仕事
会話
家事
整理整頓
時間
片づけ
きれいのニュース | beauty news tokyo