伊豆諸島や小笠原諸島、遠くは沖縄の一部でもご当地グルメとして人気がある「島寿司」。一般的なお寿司との違いをご存じでしょうか。島によって少しずつ違う特徴を持つ島寿司ですが、ネタもシャリも薬味も違っています。
▲時期にもよりますが、ネタにはカンパチやシマアジが使われることが多い
基本的に島寿司はシャリが甘めで、「ヅケ」の刺身がネタとして使われ、ワサビが入っていません。島寿司の発祥の場所とされている「八丈島」も例外ではなく、ワサビの代わりにカラシが載せられています。その理由は、もともと島ではワサビが手に入りづらかったこととされていますが、その食文化が100年以上ずっと引き継がれているのは興味深いところ。ネタを醤油漬けにするのも鮮度を保つためだったそうですが、その調理法が現在では島寿司の魅力の一つとなっています。
▲八丈島ではお寿司屋だけではなく、居酒屋などの飲食店でもメニューに店オリジナルの島寿司が並んでいることがほとんど
基本的なレシピはある程度定まっているものの、お店によって味わいや形などが違っているので、いろんなお店で食べ比べて自分の好きな島寿司を探してみてくださいね。
|初心者でも登れる「八丈富士」は島のシンボル的存在
八丈島は西山と東山2つの火山がくっついてできた島であり、標高854メートルの西山は「八丈富士」とも呼ばれる島のシンボル的存在です。八丈富士の登山は島の自然を体感する最適なアクティビティなので、訪問の際は山頂まで登ってみましょう。
▲八丈富士(西山)は空港など島の至るところから見えているため、八丈島のシンボルと言われています
登山とはいっても、山頂付近までは溶岩を利用した石段がしっかりと整備されているので、本格的な装備がなくても山頂まで歩くことが可能です。
▲開けた登山道のため、景色を楽しみながら登ることができます
登山口から山頂までは1時間〜1時間30分と、かなり気軽にチャレンジできるのも嬉しいポイント。登るにつれてどんどん良くなっていく景色は、疲れた体を前へ前へと進めてくれるでしょう。
▲八丈富士(西山)が最後に噴火したのは約600年前とのこと
山頂からはもちろん海が広く見渡せるため、気持ちの良い眺望が待っていますが、見所はそれだけではありません。火口がまるで直径500メートルのクレーターのようになっているのです。そこに現在は緑が生い茂っていて、神秘的な雰囲気を感じさせます。
▲西側は道が狭めなので、足元に注意が必要
噴火口や海の景色を堪能し、まだ体力がある方におすすめなのが、火口の周囲となる外輪山をぐるっとまわる「お鉢巡り」です。
▲お鉢巡りをしているとさまざまな景色に出会えます
火口の迫力自体は山頂からでも感じられますが、外輪山を一周している間にも景色は少しずつ変化していきます。西側の海に浮かぶ八丈小島がよく見えるポイント、足下がえぐれた崖のようになっているポイント、などなどシャッターチャンスの宝庫。所要時間は約50分ですし、高低差はそれほどないので、登り道よりも多少楽に歩くことができます。
|海と山を横目に爽快なドライブを
2022/07/13| TAGS: lifestyle
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