なかなか簡単には減らない脂肪。まずは脂肪が燃焼する仕組みについて紹介します。
「脂肪燃焼」とは、「中性脂肪を分解してエネルギーとして消費する」こと。固形物として体についた中性脂肪は、まず燃えやすい形に分解される必要があります。人は運動などによって交感神経が刺激されると、「リパーゼ」という酵素が活性化され、中性脂肪を「遊離脂肪酸」と「グリセロール」に分解して血液中に放出。この脂肪酸が全身の筋肉に運ばれ、エネルギーとして消費されるのです。
|効率良く脂肪が燃える3つの簡単習慣
それでは、効率良く脂肪が燃える簡単習慣を3つ紹介します。
(1)おしゃべりしながらでOK!ゆるゆる有酸素運動
ウォーキングやジョギング、スイミングなどの有酸素運動は脂肪燃焼に最適。人間のからだは、まず糖質を使ってエネルギーをつくります。糖質がなくなると、次は「酸素」を使って脂肪を分解し、エネルギーをつくり出すため、有酸素運動をすると脂肪が燃焼されるのです。逆に呼吸が乱れるほど激しい運動は「無酸素運動」となり、脂肪燃焼には向きません。
(2)肉×玄米で代謝アップ
代謝アップにつながる筋肉を減らさずに脂肪燃焼したいなら、筋肉の材料となるタンパク質を多く含む「肉」と、脂肪燃焼を補助するビタミン類を多く含む「玄米」の組み合わせが効果的。事実、筋肉が多い人は基礎代謝が高く、ダイエットや脂肪燃焼をしやすくなります。また、玄米は、白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富ですし、エネルギー代謝を助けるビタミンB群のうち、ビタミンB1とビタミンB6を豊富に含んでいるので、脂肪燃焼に効果的と言えるでしょう。
(3)漢方でからだの内側から脂肪を燃やす
太りにくく、痩せやすい体質をめざす上で「漢方薬」もおすすめ。漢方薬は血流を改善し、からだの60%を占める水分の巡りを良くすることで、脂肪の代謝を促進したり、からだの中の脂肪や老廃物を排出することができます。自然由来の漢方薬は、実際にダイエット外来でも使われているのも証拠です。
このように脂肪を燃焼するには、運動や食事の工夫が大切。生活習慣の改善だけでは、リバウンドしないダイエットがなかなか難しいこともあります。また、生活習慣の改善に加えて、脂肪燃焼を助けてくれる漢方薬を取り入れることもおすすめです。以下に代表的な漢方薬を2つ紹介します。
ダイエットにおすすめの漢方薬
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
防風通聖散は、代謝を上げて脂肪燃焼をサポートし、余分な脂質をすばやく便と一緒に排出させます。とくに、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方に適しています。
・大柴胡湯(だいさいことう)
大柴胡湯は、小腸での脂質の吸収を抑え、代謝を上げて脂肪燃焼をサポートします。とくに体ががっちりしていて、肥満ぎみの方に適しています。
漢方薬を選ぶ際の注意点
漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合った生薬を選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですよね。最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。ぜひ活用してみてくださいね。<text:薬剤師 稲嶺 千春(北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信中)>
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2022/07/27| TAGS: beauty
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