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絢爛豪華という言葉は【ホテル雅叙園東京】のためにある!驚きの「雅叙園アートツアー」

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ホテル雅叙園東京のアトリウム(ガラス張りの大規模空間)には、かやぶき屋根のレストラン、日本料理「渡風亭」が立っています。

 

▲日本料理「渡風亭」とその庭園

 

日本料理「渡風亭」の8部屋はすべて個室で、装飾を手がけた日本画家の名前がついています。

 

▲フォトスポットとして人気の渡り廊下。水の流れる庭園を見られます

 

▲日本画家・松林桂月の名を冠した「桂月」からは、京都の貴船川床を思わせる庭や水音を楽しめます

 

▲日本料理「渡風亭」の個室「竹坡」の入口は、螺鈿細工で伊勢海老が描かれる豪奢な造り

 

▲黒漆に螺鈿細工を徹底した「竹坡」。照明の形なども含め、非日常を味わえる個室です

 

日本画家の尾竹竹坡(おたけちくは)が手がけた部屋で、部屋全体に螺鈿を多用。欄間には、竹坡が一時居住していた北海道の、阿寒湖、屈斜路湖、摩周湖の景色が描かれています。天井画は、前にしか進まない縁起のいいウサギの螺鈿細工。会社の接待などで使われることが多いそうです。

 

▲「竹坡」の隠れアート

 

普段覗くことがまずない床の間の天井にも、日光菩薩と月光菩薩の螺鈿細工が施されます。見えない場所からも神様が守っている。そんな願いが込められます。

 

▲「竹坡」の床框にある螺鈿細工の雷紋(らいもん)。雷雨を表す紋様は豊作の象徴です

 

館内の美術品には、めでたいことや縁起のいいことが徹底して織り込まれ、訪れる人を祝福します。創業者の細川力蔵は、美の力を借りてパワースポットを作りたかったのかもしれません。

 

|現存する最古と言われる回転テーブルも必見


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