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【思考をキレイにする旅の仕方(331)】自分の住んでいる町を旅人に案内できますか?

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「自分の住んでいるところ?何もないですよ」

そうおっしゃる方は多いし、私自身もそう言ったことがあります。

 

 

先日、私が住む岐阜県は安八町(あんぱちちょう)にアート・ディレクターとジュエリーデザイナーが遊びにいらっしゃいました。

 

話題のストリートアートを巡る散歩をして、

 

宝塚の作品にもなった恋愛物語もあり、織田信長の所縁もある結神社を案内しようと思っていたのですが、

 

その日は、あいにくの豪雨。

 

 

困ったなぁと思いつつ、まずはカフェの入っている複合施設へ、ふたりと立ち寄りました。

 

しかし、ジェリーデザイナーもアート・ディレクターも、この施設に反応したのです。

 

この施設の天文台には岐阜県で一番大きな天体望遠鏡と逆に日本の公共施設の中では小さいことで知られるプラネタリウムがあります。

 

館長にお願いして説明していただきました。

 

 

「子どもの頃に、ここに住んでいたら、毎日のように通っていただろうなぁ」

 

天体の世界では先進自治体の岡山出身のジェリーデザイナーは星っ子だったらしく、望遠鏡の仕組みにまで精通していて大興奮です。

 

アート・ディレクターは館長が、この望遠鏡を使って撮影した星雲の宇宙写真の色味についての考察で盛り上がり、

 

町内の温泉前に立ち寄るだけの予定が思いもかけず、長い時間を費やすことになりました。

 

あまりに近すぎて自分の住む町の宝物に気づいていないものですね。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/


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