高校生の娘がある日、ひどい生理痛で苦しんでいました。生理痛の有無や痛みの度合いは、人それぞれですが、痛みが強い人にとっては、本当につらいものです。鎮痛剤を飲んでも、お腹を温めてもいっこうによくならない痛み。いつ治るのかの目安もないこと(お腹を壊したときなら、何度かトイレにこもればたいてい楽になります)もつらいのです。
以前、「生理痛は将来出産するときの痛みに耐えるための練習」という話を聞いたことがあります。でも、はたしてそんな練習が必要なのか? 実際の陣痛は、そんな練習なんてまるで意味がないくらい痛いけど! と一度出産を体験した立場としては疑問になるほど、「練習」にしては破壊力が大きいです。
娘「お腹の中から包丁で切り裂かれているくらい痛い」
このたとえだけで、壮絶な痛みだということがわかります。この日は、痛みに耐え続けボロボロになった娘の口からとうとう、「世界中の男子に殺意をおぼえるくらい痛い」という言葉も飛び出しました…。痛みを表現する最上級のコメントと言ってもいいかもしれません。そしてそう言いたくなる気持ち、ちょっとわかる。
特に、受験や定期テストのときなどにそう感じるそうです。「女子はこの痛みと戦いながら勉強しているのに、男子は一度も体験しないなんて!」と腹が立つとか。女性は人生で一度は、世界中の男性に対して憎しみに似た気持ちを感じることがあるのかもしれないな…と思いました。生理痛、妊娠時のつわり、陣痛、産後などなど、「世界中の男性が憎くなる」タイミングは案外あるのです。
この気持ちを、わたしも過去に抱いたことがありました。
娘を出産し仕事復帰したときです。育児と家事と仕事をうまくまわすことができず、心身ともにかなり苦しかった当時は正直、「なんで女性の方がこんなに負担が大きいんじゃーー! 仕事に専念できる男性がうらやましい!」と心底思いました。あの時の気持ちは、まさに世の中の男性全体への憎しみに近かったような気がします。
「ああ、わたしの中にこういう(男性への怒りのような)気持ちがあるんだな」と自覚して向き合い、ほぼ成仏させることができたのは、それからかなり経ってからでした。
とはいえ、今でも時々、男性全般に対して「いいな〜いいよな〜」と思ってしまいそうになることはあります。でも、この気持ちを否定せず、「今、わたしは男性全般に怒りを感じているかも。まあ、そういう気持ちも受け入れながらぼちぼちやりましょうや。とりあえずちょっと休もうっと」と自分を甘やかせるようになったら、この憎しみはなくなっていきました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2022/09/25| TAGS: lifestyle
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