名古屋でもっとも古い商店街とされる【円頓寺(えんどうじ)商店街】。名古屋駅と名古屋城のほぼ中間、那古野(なごの)地区にある東西500mほどのアーケードです。昭和の雰囲気を色濃く残す半面、モダンで新しお店も進出中。懐かしいと同時に、老舗喫茶店やベーカリー、お好み焼きなどの名店巡りも楽しめます!
|昭和レトロなアーケード商店街
円頓寺商店街があるのは名古屋駅から徒歩15分ほど。一歩足を踏み入れると、そこは昭和の懐かしい商店やモダンな飲食店が混在する下町空間。名古屋の街は平坦な場所が多いので、自転車移動が便利。この日はホテル「ニッコースタイル名古屋」で有料のレンタサイクルを借りました。料金は1日借りて、平日¥1200、土日祝は¥1500です。
▲濃密に残る昭和のけはい。アーケードが500mほど続きます
▲ノスタルジックなアーケードが雰囲気たっぷり
▲商店街の東の端に架かる「五条橋」
名古屋城を築城する際、資材を運ぶために掘られた運河「堀川」に、最初に架けられたのがお城に近い五条橋。1612年ごろ清州から名古屋へ都市移転したとき、清州の五条川に架かる橋を移築。現在は昭和13年に建て替えた鉄筋コンクリート製ですが、古い木橋の形を模した石の欄干や石畳、御影石の親柱、擬宝珠が特徴です。
この五条橋を起点にして、円頓寺商店街が延びています。名古屋城にも近く、水運で栄えた豪商たちの屋敷や土蔵が堀川に沿って立ち並び、江戸時代から栄えた面影が今も付近の四間道(しけみち)などに残ります。
▲昭和が残る商店街
商店街名物の“名古屋弁おみくじ”のお話を伺った「化粧品のフジタ」。大正2年(1913年)創業の化粧品店で、今では希少な資生堂の椿マークや漢字の資生堂ロゴ看板が残ります。さらに建物の上の方には昔使われていたネオン看板も架かっていました。
▲サトちゃんムーバー。現役です
「なが井薬局」の店頭にあるサトちゃんムーバー。100円を入れると音楽も流れて動くんですよ。凄い! 写真を撮るときは、お店の人にひと言声をかけましょう。
▲話題のおみくじがとっても人気の「金刀比羅神社」
「金刀比羅神社」では話題の“名古屋弁おみくじ”が売られます。神主さんがいないので、普段は町の人たちが管理。10月に行われる例大祭の目玉として作った名古屋弁のおみくじが話題になり、今では常備しています。
▲ユーモアたっぷり、名古屋弁おみくじ
儲け「利あるけどちょっとずつだでね」。就職「コネも効いて大丈夫だがね」。縁談「多くて困ってまうけど心静かにしやあ」。本格的な名古屋弁は、どこかのんびりで、読めば笑顔に! お土産にもいいですね。
毎年11月に行われるパリ祭では、限定の「願い紙入りおりおみくじ」も登場。商店街がとっても賑わう2日間です!
▲円頓寺商店街にある空き店舗の有効活用や町興しを行うナゴノダナバンクの藤田まやさん。名古屋弁おみくじ作りも行います
商店街の講中さん(金刀比羅神社の管理をしている人々)のひとりが通常のおみくじを名古屋弁に訳し、一つずつ手作りで作って奉納し、おみくじの箱に入れています。おみくじの収益は、神社の修復など維持管理にあてられます。
|泣く子も黙る名店ぞろい!
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2022/10/22| TAGS: B級グルメ
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