≪魚料理:Tell not me of Fear! 恐れなどありません!≫
【物語のシーン】亡命先へ旅立ったロミオを名残り惜しむジュリエットは、3日後にパリス伯爵と結婚することを申し渡されます。パリス伯爵と結婚するなら死を選ぶというジュリエットの決意に、修道士ロレンスは42時間仮死状態になる薬を飲み、目覚めたらロミオとともに亡命することを提案。ジュリエットは危険な薬にも「Tell not me of Fear!:恐れなどありません!」と、愛の強さを示すのでした。
【料理】低温調理で仕上げたタラに季節野菜をトッピング。そこへジュリエットが助けを求めた教会のシンボル黒い十字架を飾ります。色鮮やかな甲殻類のビスクソースには、42時間仮死状態になる毒薬として暗緑色のセロリオイルを垂らします。ふっくらとしたタラに、濃厚で芳醇なビスクソースとクセのあるセロリの風味が加わり、愛ゆえの危険な賭けを味わいます。
【ペアリングワイン】魚料理に合わせたのは南アフリカのド・トラフォードワイナリーがシュナン・ブラン種を使った白ワイン「ド・トラフォード シュナン・ブラン」。フルーティな辛口です。
【ペアリングモクテル】同じく魚料理に合わせたモクテルは、レモンを丸々漬け込んだレモンウォーターにカシスを加え、さっぱりと甘く、フリーティに仕上げたノンアルでした。
≪肉料理:I Defy You,Stars! 運命の星よ、ぼくはお前の思い通りにはならない!≫
【物語のシーン】ロミオの従者バルサザーがジュリエットの葬儀を目撃。ロミオに注進する。修道士ロレンスの真相を伝える手紙は間に合わず、ジュリエットが死んだと思い込んだロミオは「I Defy You,Stars!:運命の星よ、ぼくはお前の思い通りにはならない!」と、非情な運命から自由になるため死を決意。毒薬を手に入れ、キャピュレット家の墓所へと向かいます。
【料理】ジュリエットの死と非情な運命を夜空に向けて嘆くシーンを、星空ように盛り付けたメイン料理で表現。ローストされた肉厚で柔らかい国産牛ロースは、肉汁に赤ワインを加えた鮮やかな味わいのソース、ジュ・ド・ヴィアンドでいただきます。左にマッシュルームのフリット、右に根菜を甘く煮詰めたグラッセなどが並び、黒ニンニクのペーストや、夜空に瞬く星を模したスパイシーな塩粒など、多彩な味でいただきます。
【ペアリングワイン】ピノ・ノワールのカリフォルニアワイン「フォグ マウンテン」は、肉料理を引き立てる控えめな果実感と芳醇な風味のミディアムボディ。
【ペアリングモクテル】肉料理に合わせた赤ブドウのジュースには、前半のランチプロブラムの肉料理で登場する“バラの名前”にまつわるセリフにちなみ、ローズシロップを加えます。
≪デザート:Here’s to My Love. 僕の愛を捧げよう!≫
【物語のシーン】キャピュレット家の墓所に忍び込んだロミオは、ジュリエットのかたわらで「Here’s to My Love.:僕の愛を捧げよう!」ととなえ毒薬を飲み干します。ほどなく仮死状態から目覚めたジュリエットは、息絶えたばかりのロミオを前に悲嘆にくれます。ジュリエットは短剣で自身の胸を突いてロミオの後を追い、二人の愛は死によって永遠となるのでした。若い二人の死に心を痛めた両家は自分たちの愚かさに気づき、和解の道へと歩みはじめます。
【料理】洋梨とウィスキークリームの複雑で大人な味わいのガトーショコラケーキと、炭で色付けした濃厚なチョコレートのジェラートで、ロミオとジュリエットが共に最期を遂げる墓所をイメージ。皿にはクロレラソースの緑色が強い印象を残します。ガトーショコラの甘さとソースの塩味で、「愛」と「死」が表現されます。
【ペアリングモクテル】不穏な色をした最後のモクテルは、ロミオの毒薬をイメージ。グラスのフチにブル―キュラソーのシロップとパチパチキャンディをつけて毒の色合いを表現。上下に分離したクランベリージュースとマスカットジュースは、ゲストが混ぜ合わせて毒薬が完成する趣向です。さあ、一気に飲み干してしまいましょう!
【ペアリングワイン】ワインはハンガリーのデザートワイン「トカイ サモロドニ スイート」。ケーキといただく甘く飲みやすいワインでした。
▲食後のコーヒーは目の前で淹れられます
猿田彦コーヒーのメズム東京オリジナルのスペシャルブレンドは、ここでしか飲めない特別な味わいです。注文を受けてから豆を挽き、ゲストの目の前でハンドドリップされるため、期待の高まる一杯です。
▲締めくくりの小菓子は、フランスの伝統菓子カリソンとラム酒でできたカヌレ、シャインマスカットとフロマージュ・ブラン・チーズが入ったマスカットのジュレでした
【メズム東京、オートグラフ コレクション】16階のシェフズ・シアターで、2023年2月28日まで毎日催されるランチとディナーのプログラム『ロミオとジュリエット』。ウィリアム・シェイクスピアが書き上げた悲劇的な愛の美しさを、料理とペアリングドリンクで追体験するアヴァンギャルドな試みです。ぜひ最後まで味わってみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:メズム東京、オートグラフ コレクション https://www.mesm.jp/>
『ロミオとジュリエット』ランチ&ディナープログラム 2023年2月28日(火)まで
営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O. 14:00) / ディナー 17:00~23:00(L.O. 22:00)※最新の営業時間はホテル公式ホームページをご確認下さい 会場:メズム東京、オートグラフ コレクション 16階 レストラン「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」 料金(税サ込):ランチプログラム¥6,400、ディナープログラム¥12,800 メインディッシュの肉は追加料金にて黒毛和牛ロース肉または黒毛和牛ヒレ肉にアップグレード可能 ランチ:ワイン(3杯)¥4,000 /モクテル(3杯)¥2,500 ディナー:ワイン(5杯)¥8,000 / モクテル(5杯)¥3,000
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2022/11/30| TAGS: Chef’s Theatre
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