ひとつめの温前菜「鱈」は、鱈の身を東北・北海道の郷土料理“きりこみ”風に漬けて発酵させ、白子をのせたうえに、真っ白なジャガイモのソースと緑鮮やかなターサイとルッコラを合わせます。とてもクリーミーな白子に野菜の苦みがアクセントになっていました。
▲白と緑が美しい温前菜「鱈」も、食べ終えるのが惜しくなる味わいです
クリーミーな白子の「鱈」に合わせたのは、ブルゴーニュのシャルドネ、ジャン・マルク・ボワイヨの「モンタニー プルミエ・クリュ」。乳酸由来のクリーミーな辛口の白ワインが、白子の味を引き立てます。
▲鱈の白子に合わせたジャン・マルク・ボワイヨの「モンタニー プルミエ・クリュ」
ふた品めの温前菜「鮫 猪」は、古くから青森で親しまれているアブラツノザメを味わいます。タルト生地には炭火で焼き上げた猪のバラ肉を入れ、ほぐしたフカヒレとともに、ブイヨンと合わせた金色の餡をかけ、ゲストの目の前でシェリー酒を振りかけ、ナッツのような香りづけをするひと品です。
▲海と山の幸をブイヨンで楽しむ温前菜「鮫 猪」
「鮫 猪」にはカクテルを用意。香りづけに使ったシェリー酒アモンティリャードをトニックウォーターと割り、こってりとした「鮫 猪」に爽やかな味わいをマリアージュします。
▲シェリー酒とトニックウォーターのカクテル
旬の魚料理は「本アラ」。しっかりと炭火され、皮はカリカリで香ばしいく、ワタリガニを使った濃厚なビスクソースが美味しい一皿。付け合わせのホタテ貝や里芋、ホウレン草といただきました。
▲ワタリガニのビスクソースでいただく旬の魚料理「本アラ」
濃厚なビスクいソースに合わせたヴィオニエ種100%の白ワインは、ドメーヌ・シャンベイロンのボリュームある「コンドリュー ヴェルノン」。
▲本アラに合わせた「コンドリュー ヴェルノン」
メインディッシュの「牛」は、熟成した牛肉を炭火で焼き上げ、ナッツをまぶして揚げた蓮根が添えられます。澄ましバターや卵黄、酢などを煮詰めたベアルネーズソースがかかるほか、マデラワインとフォンドボーを煮詰めて旨味を恐縮したマデラソースが添えられます。
▲柔らかでジューシーなメインディッシュ「牛」
メインの牛肉にはボルドーワイン「シャトー・ランシュ・ムーサ」の2007をペアリング。熟成したまろやかさと香りが楽しめるフルボディワインで、炭火焼のビーフをいただきました。
▲牛肉に合わせたボルドーの「シャトー・ランシュ・ムーサ」2007
|驚きと楽しさが続くデザートタイム
2023/02/23| TAGS: lifestyle
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